エアコンのカビを防止する3つの方法!こまめに消して送風運転は逆効果?

「エアコンのカビを防ぐ方法はないの?」

「内部クリーン機能を使ってるのにカビが生えるんだけど、カビを予防する使い方を教えて」

「せっかくエアコンをキレイにしてもらったから、カビのない状態を維持したい」

私はプロとしてエアコンクリーニングを約12年ほどやっていますが、毎年必ず何回かお客さんに相談されるのが、エアコンのカビ防止法です。

エアコンの仕組上、カビを完全に防ぐのは無理なのですが、今まで現場で経験してきたことを元にエアコンのカビ防止法をご紹介します。

よく言われる「使ったあとに送風運転でカビ防止」というのが、逆効果になるんじゃないかと考えさせられた経験も書いています。



エアコンの3つのカビ防止法

自分でできるエアコンのカビを防止する方法を3つあげます。

カビを防ぐというメリットがある反面、デメリットもあるので悩ましいところです。

気にせず使って自分でエアコンを掃除できれば一番いいかもしれません。
下の記事で、エアコンで一番カビがひどい送風ファンの掃除方法を詳しく紹介しているので参考にしてみてください。

【エアコンのカビ防止法1】こまめなフィルター掃除

フィルターにホコリが詰まっていると、格段にエアコン内部のカビがひどくなります。

カビがひどくなる理由は次の2つ。

  • エアコンの中にたまった水が蒸発できなくなるから
  • フィルターのホコリが湿気を吸収して空気の流れを悪くするから

上の2つの悪循環で加速度的にカビが増殖していきます。

実際にホコリが詰まっているフィルターの特に下側が、真っ黒にカビているのをよく見かけます。



【エアコンのカビ防止法2】送風・暖房運転で予防と死滅

冷房を切ったあとにしばらく送風運転や暖房運転をして内部の湿気を乾燥させてやります。

最近のエアコンには、冷房や除湿運転を切ったあとに自動で送風運転をかけてくれるものが多くあります。
機種によっては冷房や除湿運転後に自動で短時間の暖房運転をかけてくれるものもあります。

カビ予防のための送風運転の時間

送風運転の時間の目安:約2時間

送風運転でエアコンの中を乾燥させるには、冷房で使用した直後なら2時間以上はかけておきましょう。

これで熱交換器と送風ファンや吹出口は十分乾燥させることができます。

送風運転では、冷房直後の冷えた熱交換器自体を乾燥させるまでにかなりの時間がかかります。

それでも、水がたまるドレンパンの中までは完全に乾燥できないかもしれません。

カビ予防のための暖房運転の時間

暖房運転の時間の目安:約30分

冷房運転直後にカビ予防のために暖房運転をするなら、30℃設定で30分程度かけておきましょう。

熱交換器と送風ファンや吹出口だけなら、15分もあればカラカラに乾燥させることができます。

30分の暖房運転でドレンパンの中もほとんど乾いている状態になります。

暖房運転のデメリットとしては、暖房なので当然お部屋の温度が上がってしまうこと。
長時間の外出の時などにタイマーをかけて暖房運転をしておくといいですよ。

冷房停止後の送風や暖房は設定されていないと自動で働いてくれないので、一度エアコンの設定を確認しておきましょう。

エアコンのカビは暖房運転で死滅するのか?

カビがエアコンの暖房運転の熱で死滅するのか気になったので調べてみました。

カビの種類によってもかなり耐熱性が違うようで、下の表のように青カビの子嚢(しのう)胞子では82℃もの温度を7分前後かけてやっと死滅するようです。

乾燥状態の加熱では、死滅させるのに120℃で1時間~2時間もかかるんだそうです。

カビの耐熱性

カビ 胞子 熱死滅条件
温度 加熱時間
麹カビ 分生子 50℃ 5分
子嚢(しのう)胞子 65℃ 50分
青カビ 分生子 60℃ 2.5分
子嚢(しのう)胞子 82℃ 6.7分

※カビは通常は菌糸と胞子の状態で存在するが、その胞子には分生子(無性胞子)、子嚢胞子(有性胞子)および接合胞子が存在する。
引用:文部科学省HP ttps://www.mext.go.jp/

エアコンのカビの種類

エアコンに生えるカビの種類は、ほとんどが黒カビ(クラドスポリウム)だと言われていますが、住居内の空気中に浮遊しているカビの中で最も多いのがこの黒カビや青カビです。

青カビには毒性がありませんが、黒カビは喘息などのアレルゲンとして健康被害などの問題になっています。

暖房時のエアコン内の温度は何℃?
エアコンの暖房を最高設定にした場合、熱交換機の温度は約40℃~45℃程度にしかなりません。

ちなみに、冷房時は約5℃~8℃くらいになります。

このことからも暖房の熱でカビを完全に死滅させることは難しいということがわかります。

それでも、暖房運転をすることでカビの繁殖しやすい環境をなくすことができるので、カビ予防には十分な効果があります。



【エアコンのカビ防止法3】冷房を切らない

下にも書いていますが、冷房は切らずにつけっぱなしのほうがカビは生えにくいんです。

実はエアコンのカビの多くは、冷房や除湿運転を切っている時に発生しています。

冷えているエアコンの内部は冷蔵庫の中のような環境とも言えるんですが、冷蔵庫の中から出した食材がカビやすいのと同じで、運転を切った状態のエアコンの内部はカビやすいんです。

デメリットは、やはり電気代。

つけっぱなしのほうが電気代がかからない、といった実験結果もありますが、さすがに1日中ほとんどいない部屋のエアコンをつけっぱなしにしておけば、電気代が無駄になるのは明白ですからね。



冷房をこまめに消して送風運転は逆効果?

よくエアコンは使用した時間に比例してカビる(汚れる)と言われます。

なのでカビを予防するには、冷房を使う時間を短くして切ったあとは送風運転で乾燥させておけばいいということになります。

ところが、私のお客さんで家中のエアコンをつけっぱなしにしている方がいて、そのお宅のエアコンがほとんどカビていないんですよね。

そのお宅には、ダイキンのお掃除機能付きエアコンが5台設置されていて、2台は締め切った個室なんですが、残りの3台はオープンスペースで常につけっぱなし。
この3台を洗浄してもほとんどカビが出てこなくて、ホコリだけという状態なんです。

これは、ダイキンのエアコンにカビが生えにくいというわけではありません。
同じ機種でも他のお宅ではしっかりカビていますので。

じゃあ、カビがほとんどない理由はなんなのかと言うと、「つけっぱなしだから」ではないかと言う結論になるわけです。

この結論にはちゃんと理屈がありますし、私も「エアコンはつけっぱなしのほうがカビにくい」という話を聞いたことがあったので、それが実証されたケースということになります。

「つけっぱなしがカビにくい」理由をカビの繁殖条件から見てみましょう。

カビの繁殖条件

カビの繁殖しやすい条件は以下の3つの条件がそろった環境です。

逆に言うとこの3つのうち一つでもそろわなければ、カビは繁殖しにくいということです。

温度:5℃~45℃(特に20℃~28℃で活性が上がる。28℃前後がピーク)

湿度:60%~100%(特に80%以上で激増)

栄養:ホコリや皮脂などのエサと酸素

エアコンのカビ予防のまとめ

エアコンのカビを予防するには、3つのことに気を付けましょう。

  • エアコン内部を乾燥させる
  • エアコン内部を低温に保つ
  • カビのエサになるホコリの掃除

それでもカビは生えますが、次のエアコンクリーニングまで快適に使える期間が長くなるはずです。



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