
エアコンがフル稼働する7月はエアコンから出火する火災が激増するそうです。
最近特に増えているのが、エアコンを自分で掃除したことが原因の火災です。
私は仕事で過去に軽く1,000台を超えるエアコンをクリーニングしてきましたが、当然火災などを起こしたことはありません。
正しい知識を持ってやれば、火災を起こすことはまず考えられないといえます。
このブログでも、自分でエアコンクリーニングをする方法をいくつか紹介していますが、エアコンが発火したりしないように掃除をする時の注意点を紹介したいと思います。
エアコンから出火する原因
エアコンから出火する原因は主に2種類。
- エアコン内部のホコリなどの汚れ
- 洗剤がかかった電機部品のショート
エアコン内部のホコリや汚れから出火
エアコン内部の電装部品にホコリが積もって湿気を含むことで、電気の通り道ができてしまい(トラッキング現象)発火してしまうことがあります。
コンセントの差込口付近にたまったホコリが発火してしまうのと同じ現象です。
エアコン洗浄時の洗剤がかかった部品のショート
エアコン洗浄をした時に洗剤が電装部品にかかってしまうことで、電気がショートしてしまい発火してしまうことがあります。
大抵の場合、エアコン洗浄後の洗剤や水が乾いていない状態で起こりますが、厄介なのは洗剤によって電源コードなどの樹脂部分が劣化して、あとからショートを起こす場合です。
エアコン掃除で火災にならないための注意点
実際にエアコンを自分で掃除する時に気を付けるべき注意点を3つあげます。
- 室内機の本体カバーは極力外す
- カビ取り剤や強アルカリ洗剤を使わない
- 左右のフチまで洗剤や水をかけない
順番に説明していきます。
室内機の本体カバーは極力外す
洗剤やお水を使ってエアコンを掃除するのであれば、室内機の本体カバーは極力外しましょう。
理由は、エアコンのカバーをつけたままだと洗剤や水がカバーの裏面をつたって、モーターや電装基板などの思わぬところにかかってしまうからです。
まともなエアコン掃除の業者なら、本体カバーを取り外さずに作業することはありません。
掃除しにくいというのもありますし、故障の確率を格段に上げてしまうことを知っているからです。
カビ取り剤や強アルカリ洗剤を使わない
エアコンの掃除をする際に、カビキラーなどの塩素系のカビ取り剤や漂白剤を使用してはいけません。
マイペットなどのアルカリ性の強い洗剤も同様です。
塩素系の漂白剤や強アルカリの洗剤は、プラスチック樹脂やゴムなどを劣化させてボロボロにしてしまいます。
プラスチック樹脂やゴムなどは電気を通さない絶縁体として使われているので、洗剤が電源コードの皮膜などに触れると、時間がたってからひび割れなどがおきて絶縁性が失われてしまいます。
カビと聞くとどうしてもカビ取り剤を使いたくなるものですが、絶対に使用しないでください。
もちろん、取り外した風向ルーバーなどのカビ取りに使うのは全く問題ありません。
ただし、カビ取り剤の使用後はしっかり水ですすいでおきましょう。
問題となるのはエアコン本体への使用です。
エアコンクリーニングの業者は、いくらカビが酷くても本体の掃除に塩素系のカビ取り剤を使うことはありません。
左右のフチまで洗剤や水をかけない
熱交換器や送風ファンなどの吹出口を掃除する際に、どうしても左右のフチのぎりぎりまでキレイにしたくなりますが、1センチ程度は残しておくことをおすすめします。
送風ファンのすぐ横には、高い電流が流れる大きなモーターがあるので特に要注意です。
可能であれば、エアコンの掃除をするときは外せる電気部品は外しておくのがベストです。
特に風向ルーバーを動かすためのモーターなどは、洗剤や水などがかかると故障しやすいですし、内部に水がはいってショートするとかなりの熱を持ちます。
最悪の場合は発火することもありえます。
不安なら素直に業者にエアコンクリーニングを
エアコンの分解や洗浄に少しでも不安があるのなら、素直に業者に掃除を依頼してください。
エアコンを故障させたり、ましてや火災を起こしたりしたのでは悲惨です。
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