エアコンの寿命は?何年もつ?買い替え時期の目安と耐用年数


地域によって違いはあるものの、近年の夏はまさに”酷暑”と呼ぶにふさわしい暑さ。

猛暑の時にエアコンの調子が悪くて冷えなかったりすると、そろそろ買い替え時期なんだろうか?なんて考えてしまいますよね。

そんなエアコンの寿命とも言える買い替え時期の目安は「約10年」といわれています。

とは言え、新品のエアコンへの買い替えは出費がかさみますし、そもそもなぜ寿命が10年っていわれるのか疑問に思いますよね。
エアコンを修理してさらに長く使えるのであれば、それに越したことはありません。

今回は、エアコンを買い替える時期の目安となる判断基準について書いてみたいと思います。
特に次の3つのポイントについて詳しく調べてみました。

  • エアコンの寿命の目安が10年である理由は?
  • 一般家庭向けのエアコンの耐用年数は何年?
  • 買い替え時期の使用年数の目安は?
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エアコンの寿命は何年?

普段はあまりエアコンの寿命を気にすることはないですよね。
でも、猛暑で冷房の効きが悪かったりすると、ちょっと気になってくるもんです。

私の家にあるエアコンは18年目と16年目の物が現役で働いてくれています。
かなり年季の入ったエアコンですが、メンテナンスをマメにしていることもあってか、元気に動いてくれています。

電化製品全般に言われていることですが、エアコンの寿命の目安も同様に「10年」と言われています。

この10年という数字は、長期使用製品安全表示制度に基づく標準使用期間とほぼ同じです。
「ほぼ」と書いたのは特に法律で10年と定められているわけではなく、製品によって変わるものの、ほとんどのエアコンが10年となっているからです。

設計上の標準使用期間
運転時間や温湿度など、標準的な使用条件に基づく経年劣化に対して、製造した年から安全上支障なく使用することが出来る標準的な期間

恐らく10年という数字はキリがいいからという理由で決められたのでしょうが、一つの目安になると思います。

標準使用期間の表示は、2009年4月以降に製造されたエアコンに義務化されています。

私の家のエアコンは、2000年製と2002年製なので表示がありませんけどね。

このように表示があります。

他にも1995に制定されたPL法(製造物責任法)によって「メーカーが製品を引き渡した後10年以内」が損害賠償責任の対象になるとされたので、このことも「寿命10年」の根拠になっているのかもしれません。

10年を超えると修理を受け付けてもらえなくなることがあるのは、エアコンの補修用性能部品の最低保有期間が10年となっているためです。
※2009年以前の物は9年

こういったいくつかの理由から「エアコンの寿命の目安は10年」と言われているわけですね。

もちろんあくまでも目安なので、必要に応じて点検をしながら使って下さいね、ということなんです。

エアコンの寿命は最大でどれくらいなの?

エアコンの寿命は10年が目安ではあるものの、買い替えの費用は高いので、できるだけ長く使いたいものですよね。

私の家のエアコンはもうすぐ20年に達する勢いなので、もう少し頑張ってもらいたいものです。

ただ、私の場合は自分で分解してエアコンクリーニングができますし、実際に毎年必ずやっているのでトラブルが無いのかもしれません。

実際には長く使っている人でも、13年前後でいろいろな不具合が出てくることが多いようです。

寿命を20年まで持たせようというのは、全くのノーメンテナンスでは難しいのかもしれません。

エアコンの耐用年数は?

エアコンの寿命


実際のエアコンの耐用年数って何年くらいが一般的なのでしょうか。

私の家のエアコンのように20年近くになっても働いてくれているエアコンもあれば、逆に5年程度で故障してしまうものもあります。

エアコンの耐用年数は使用環境によって大きく変化します。

もちろんエアコンも機械なので、購入直後から調子が悪いいわゆる「あたりの悪い」ものもありますが、エアコンの耐用年数を大きく左右するのは「使用環境」といえます。

私が仕事上で経験してきたことと、20年近く使用している自宅のエアコンを考慮すると、エアコンの寿命を延ばすためには、エアコンクリーニングをはじめとするメンテナンスが欠かせないと思っています。

電化製品の故障原因の多くがホコリによるショートだという事実もあるようですしね。

標準使用期間と法定耐用年数の違いは?

機械もの全てに言えることですが、やはり運転時間の累計が多くなると部品の劣化が進みやすく、故障の時期も早まるといえます。

24時間営業のコンビニのようなエアコンがずっと動いている環境と、1日に3~5時間程度しか運転しない一般家庭のような環境では、単純に5倍~8倍の稼働時間の差があるわけですからね。

ただ、店舗用のエアコンは長時間稼働することを見据えて耐用年数を設定しているので、一概にコンビニのエアコンが早く故障するということではありません。

エアコンの寿命の目安とされる標準使用期間である10年という年数の他に、法定耐用年数と言われるものがあります。

法定耐用年数とは主に会計処理の際に用いられる基準となるものです。

エアコンの法定耐用年数は6年となってますが、品目によって細かく設定されています。

一見、個人事業主などの確定申告をする人くらいにしか関係ないように思うかもしれませんが、普通のサラリーマン家庭であっても減価償却費が関係してくることがあるんです。

それは、何か他人のものを壊してしまった時や、逆に他人に物を壊されてしまった場合です。

物の価値は年数が経過するごとに下がっていくもの、つまり価値がなくなっていくものと言う考え方をします。

エアコンは法定耐用年数が6年とされているので、簡単に言うと6年経ったエアコンには価値がないとされるわけです。

これは、エアコンクリーニングを業者に依頼したらエアコンが故障してしまった、といった場合などに関係してくることがあります。

さすがに6年で補償しないなんて業者はいないと思いますが、修理部品がなくなって修理不能になる10年超えのエアコンの場合は、補償が一切されない可能性が高くなることは憶えておいたほうがいいと思いますよ。

エアコンの買い替え年数は何年が目安?


エアコンの買い替え時期は、みなさん何を目安にしてるんでしょう?

正常に動いていているエアコンでも、年数で買い替えているのでしょうか?
それとも、壊れるまで使ってから買い換えるのが一般的なのでしょうか?
何年くらい使ってから買い替えてるんでしょうか?

1994年から内閣府が毎年発表している「主要耐久消費財の買替え状況」というものがあります。

これによると、2017年ではエアコンの平均使用年数は13.6年となっています。
10年前の2007年と比較すると3年以上も使用年数が伸びていることがわかります。

2017年のエアコンの買い替えの理由を見ると、
・故障:65.2%
・モデルチェンジ:10.7%
・住居変更:7.6%
・その他:16.6%
となっていて、故障が原因の買い替えが全体の約2/3を占めています。

参照:内閣府「主要耐久消費財の買替え状況(二人以上の世帯)」
http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/shouhi.html#taikyuu

平均使用年数は毎年徐々に長くなってきています。
約10年前の2007年で10年を越えていますが、現在のエアコンの寿命は約13年と言っても差し支えないのではないでしょうか。

そして、エアコンの買い替え理由は、ダントツで故障が原因という統計が出てます。
やはり、耐用年数を気にして早めに買い換えるよりは、エアコンが壊れるまでしっかり使っている人がほとんどなんですね。
ちょっと安心しました。

もったいないの精神でしょうかね。(笑)

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エアコンの寿命を延ばすには?

オフィスやお店など、一日に長時間運転しているエアコンもあれば、一般家庭のように一日に多くても4~5時間程度しか使用しないものもあったりとエアコンの使用環境は様々です。

大切なのは使用環境に合わせたメンテナンスをしっかりしてやることです。

運転時間などの使用環境を変えることは現実的に難しいとは思いますが、こまめなフィルター清掃をはじめとしたメンテナンスを心掛けることで、エアコンの負担を減らすことができ、結果的にエアコンの寿命を伸ばします。

フィルターが詰まっていると電気代が多くかかることはよく知られていますが、これはエアコンの寿命にもかかわってきます。

ヘアドライヤーを例に出すとわかりやすいかもしれません。。
ヘアドライヤーの後ろ側にある吸気口を手で覆ってやると、当然風の勢いが悪くなりますが、同時にモーターも唸りますよね。

この状態がまさに、エアコンのフィルターが詰まっている状況と同じなんです。

フィルターが詰まるとエアコンのモーターに負荷がかかり、モーターが加熱してしまいます。
同時に電装基板なども加熱してしまうので、コンデンサーなどの電子部品の劣化を招いてしまうんです。

エアコンの寿命を延ばすには、日頃からのこまめなフィルター清掃をした上で、定期的に業者に依頼して分解洗浄をしてもらうといいでしょう。

エアコンクリーニングについては他の記事にも詳しく書いていますので、参考にしてみて下さい。

参考記事⇒エアコンクリーニングはこんなに効果がある!最適な時期と頻度は?

エアコンクリーニング業者に依頼しようと思っている方も、あまり安い業者は避けたほうがいいかもしれません。

参考記事⇒作業時間の違いでわかる業者の掃除の差はこれだ!

エアコンを買い替えようと考えている方は、エアコンの種類やメーカーごとの特徴をまとめた記事を参考にしてみてください。

参考記事⇒フィルターお掃除機能付きエアコンってどうなの?
参考記事⇒お掃除機能付きエアコンと従来型エアコンの違い
参考記事⇒お掃除機能付きはメーカーで違う!「シャープ」「パナソニック」「ダイキン」日立富士通・東芝三菱電機

エアコン買い替えを決める前に要チェック!

そろそろエアコンが寿命で買い替えを考えているという方のために、よくある症状についてチェックスべき点を挙げてみます。

エアコンをつけると臭いがする

エアコンをつけたときに臭うのは、間違いなくエアコン内部にカビが繁殖しているのが原因です。

エアコンの内部をしっかり洗浄してやれば、殆どの場合臭いは取れます。

ただ、中途半端な洗浄をしてしまうと更にひどい悪臭を放つことがありますので、なるべくしっかり洗浄してくれるエアコンクリーニング業者に依頼してキレイにしてもらいましょう。

参考記事⇒ダスキンやおそうじ本舗のエアコン掃除で臭いは取れるか?
参考記事⇒エアコン分解洗浄 「ダスキン」「おそうじ本舗」「他の業者」の違いは?

腕に自身のある方は、自分でやってみるという手もありますが、エアコンの汚れがひどい場合は専門の機材を使うプロでも大変だったりしますので、ある程度の覚悟は必要ですけどね。
特に奥側の熱交換器のフィンやドレンパンといっものは、なかなか素人では綺麗にするのは難しいかもしれません。。

参考記事⇒プロなみ!?100均とホームセンターのもので自分で掃除する方法!

エアコン洗浄クリーニングの相場は1~2万円ほどですが、使用年数が10年以上だと故障の際の補償もなくなってしまうので、買い替えを検討する一つのキッカケとして多く上がる理由ですね。

参考記事⇒エアコンクリーニングの価格の相場と値段の違いは?

エアコンから異音がする

特にエアコン室外機から異音がしている場合は、故障している、もしくは故障の前兆の可能性があります。

室内機から異音がするということは殆どないのですが、「室外機の音がうるさい」といった症状はよく見かけます。

室外機から異音がする場合は、エアコンクリーニングでは治りません。
殆どの場合は、内部にあるコンプレッサーからの異音なので、修理には多額の修理費がかかる場合がほとんどです。
大抵はコンプレッサーの交換になるので、残念ながらエアコンを買い替えたほうがいいでしょう。

室外機の異音を防ぐには室外機のクリーニングをしておくことも大切です。

参考記事⇒室外機クリーニングは必要か?自分でやれるか?

エアコンから水漏れする

エアコンからの水漏れは、ドレンホースやドレンパンの詰まりが原因です。。

まずは室外機近くに出ているドレンホースをチェックしてみましょう。

ドレンホースとは冷房を使っているときに水が流れ出てくるホースのことです。

ドレンホースは、中に虫の死骸やヘドロ化した汚れなどが詰まることがよくあります。
設置の状況が悪くて、ホースが途中でつぶれたり折れ曲がったりしていることもあります。

私がよく遭遇するのは、コガネムシがドレンホースに入り込んで詰まっている状況ですね。

エアコンの水漏れは、エアコンの設置の仕方がそもそもの原因である場合もあります。
エアコンは中で発生した水がきれいに流れるように、左右どちらかに傾けて設置しなければいけません。
ところが、エアコンの設置工事の際に適切な傾きをつけて設置されていないと、ちょっとした汚れでドレンパンから水があふれやすくなってしいます。
ただ、これは稀なことなのでそれほど可能性は高くないかと思います。

他にも、異常に湿度が高い時に吹出口から水滴が飛び散ったり、垂れてきたりすることがあります。
これは、本来熱交換器からドレンパンに垂れるはずの水が、多量に発生しすぎて、直接送風ファンや吹出口に垂れてしまうことで起こります。
この場合は、湿度が低くなれば自然に治まるので、少し様子を見ることをおすすめします。

エアコンが効かない

エアコンが正常に動いていない場合があります。

冷房の冷えが悪いときなどは、故障でエアコン自体の調子が悪いのか、それとも他の理由があるのかという原因の切り分けをしなければいけません。

例えば、室外機の周りに物がを置かれていることによって、風が遮られて放熱を妨げていることがあります。。

室外機には、室内でエアコンガスに吸収された熱を放出する役割があります。
そのため、室外機の周りに物が置かれていると、熱をうまく逃がすことができずエアコンの冷房能力を大幅に落としてしまうことがあります。

特に夏の冷房にしかエアコンを使わない家庭は、オフシーズンに室外機の周りへ物を置いてそのままにしてしまうケースが見受けられます。
上や横に物を置くのは問題ありませんが、前後に物を置くのはやめておきましょう。

参考記事⇒室外機の役割と掃除の必要性は?

フィルターの詰まりが原因であることもありますが、冷媒ガスの漏れや室外機の故障などは業者に見てもらわないとわかりにくいかもしれません。

修理代金がかさむようなら、買い替えを検討したほうがいいでしょう。

説明書に記載されている「エラーコード一覧」などを見ると、大まかな故障の原因がわかることもあります。
リモコンにエラーコードが表示されている場合や、エアコン本体のランプが点滅しているときなどは、一度取扱説明書を確認してみることをおすすめします。

リモコンが効かない

リモコンが効かない場合は、リモコン自体が原因なのか、エアコン本体が原因なのかを見極めましょう。

新しいリモコンを購入しなくても安くもしくは無料で済ませられる方法もあります。

参考記事⇒エアコンのリモコンを失くした!アプリや汎用リモコンで紛失対策


エアコンは冷えなくなったら寿命なのか?

エアコンの寿命


エアコンは冷房もしくは除湿がメインの用途だと思うので、そちらを前提で話を進めます。

冷房が冷えなくなってくると「そろそろ買い替え時かな」と言う声をききます。

でも、ほんとに買い換える必要があるのでしょうか?

冷房が冷えなくなるのにも、いくつか原因が考えられます。

買い換える必要がないというのは、機械的な故障では無い場合です。

つまり、ホコリなどの汚れが詰まることによって冷えが悪くなっているだけの場合や、よく言われる「ガスが減っている」場合など。

前者の汚れているだけあれば、エアコンクリーニング業者に依頼して洗浄してもらえば、1万円~2万円程度で出費を抑えられます。

後者のガスが減っている場合は、応急的にはガスを補充してもらえば済むので、こちらも1万円前後で済むはずです。

参考記事⇒エアコンが冷えない原因と対処法!

エアコンは何年使ってもガスが減ることはない

ただ、本来エアコンの冷媒ガスというものは、何年経過しようが減るものではないのです。

減っているイコール漏れているという事。

エアコンを設置する際に、冷媒の配管を”フレアー加工”と言われる方法で接続するのですが、その接続の際にしっかり施工されていないと、長い年月をかけて徐々にガスが漏れてくるのです。

接続した後に真空引きと言って、一度配管の中の空気を吸い出して、管の中を真空状態にします。
ここでしばらくの時間、真空計などのゲージで漏れが無いかを確認するのですが、短時間ではわからないほどの微量な漏れがあると後々ガスが減ってしまうのです。

先ほど書いた”フレアー加工(接続)”というのは、ラッパ状にした銅製の配管を真鍮の接続部分に、ゴムパッキンなどの漏れ止めなどをかまさないで、直接金属同士を押し付けて接続する方法です。
なので、髪の毛ほどの細さの小さな傷が付いていても、ガスが漏れてしまうのです。

ガスが不足して冷房が効かない場合は、ガスを補充するだけではまたすぐに抜けてしまう可能性があります
それを防ぐためには、どこからかガスが漏れていないか確認して、そこを直してからでないといけないので、作業時間や作業代金は結構かかってしまうかもしれません。

とは言え、ガスが漏れるような箇所は大体決まっているのですけどね。

エアコンのガスが減っているかどうかの調べ方

エアコンの冷媒ガスが、正常なのか減っているのかを調べる方法はあるのでしょうか?

当然、専用の機材を使えば正確に冷媒ガスの有無を調べることが出来るのですが、空調機器関係の工事や修理などの仕事に携わっていない限り、専用のゲージなどの機材は持ってないはず。

では、そんな機材などが無くても簡単に見分ける方法をご紹介したいと思います。

一番簡単なのは、最大能力で運転して冷風が出ているかを見る方法。

リモコンで冷房の設定温度を一番下がるところまで下げます。
最下限が16℃のエアコンもあれば、20℃くらいのものもありますが、とにかく下がるところまで。
あとは冷房運転の状態のまま10分程度待ちます。

温度計があれば吹き出し口のすぐ近くにしばらくかざしてみてください。

エアコン 吹出口の温度

ちゃんとガスが入っている正常な状態なら、設定した温度よりも低い温度になっているはずです。
機種などにもよりますが、18℃設定で温度計が10℃~13℃程度を指していれば十分ガスは入っている状態です。

リモコンの設定温度というのは、部屋の中全体をこの温度にしたい、という希望の温度。
なので、当然その温度設定よりも低い温度の冷風が吹き出し口から出ていなければ、部屋全体が希望の温度になることはないからです。

リモコンの設定温度よりも低い温度の冷風が出ていれば、ガスが入っていると考えて問題ありません。

冷風が出ているのに冷房が効かないのであれば、エアコン以外の外的環境が原因の可能性が高いです。

部屋の広さとエアコンの能力がそもそも釣り合っていないとか、台所で火を使うから冷えないだとか、建物の構造上の問題で天井や壁が熱くなりすぎるだとかいった要因が考えられます。

もう一つは、エアコンの室外機に繋がっている配管を見ることです。

エアコンの室内機と室外機は2本の銅管で接続されています。
この銅管の中を冷媒ガスが循環しています。
ここで確認する時も、念の為リモコンで一番低い温度設定にして、10分以上冷房運転をします。

面倒な時は、普通に冷房を使っているときに見るだけでもいいでしょう。

室外機と配管がつながっている部分の金属がむき出しになっている部分を見ます。
ここが「水で濡れている」か「凍って霜がついている」かでガス不足かどうかがわかります。

どちらがガス不足の状態なのか?
答えは「凍って霜が付いている」ほうがガス不足の状態。

一見、凍っているほうが冷えてるからガスが十分入っているんじゃないか、と思いがちですが逆なのです。

これには圧縮と膨張というものが関係している為です。

本来冷媒ガスは、室外機の圧縮機(コンプレッサー)で圧縮されて液体の状態で室内機まで送られます。
ここで膨張弁という部品の中で、小さな穴から吹き出され膨張して気化します。
液体が気化する時にまわりの熱を奪う性質を利用して、エアコンの室内機の熱交換器という部品を冷やすという仕組み。

熱交換器とは室内機で言うと集塵フィルターを外した時に、その下にあるシマシマの金属の事。
室外機のうしろ側をのぞくと同じような状態のものがあるのがわかります。
かなりでっかい部品です。

これが、冷媒ガスが抜けていると、十分に冷媒ガスを圧縮できなくなってしまうので、本来冷媒ガスが膨張すべき場所でない途中の配管部分が冷えすぎて霜がついてしまうのです。

正常に冷媒ガスが入っている状態で室内機に霜がつかないのは、意図した箇所のみが冷える様な設計制御がされているからです。

エアコンの寿命って何年くらい?のまとめ

エアコンの平均的な寿命は何年くらいなのか。

寿命を20年近く長く持たせる方法はあるのか。

耐用年数や買い替え時期は何年が目安か、買い替えを検討したほうがいいサインなど、エアコンの不具合の見極め方はおわかりになったでしょうか?

エアコンの寿命はおよそ10年が目安になります。

部品交換等の修理をすると高くなる可能性もありますし、修理したところであと何年使えるかという問題もあります。

一つの部品が壊れたということは、他の部品も壊れる寸前であるとも推測できます。

10年近く経ったエアコンは、「何か不具合が出たら買い換える」と割り切るのも買い替えを検討する一つのキッカケになるでしょう。

もし緊急ではない状況でエアコンの買い替えを検討するなら、購入時期も考慮すると金額を抑えることが出来ます。

少しでも安くお得に購入できるように、エアコンの買い替えの際、安く購入できる時期を知っておくといいかもしれません。

参考記事⇒おすすめの購入時期

最後まで読んでいただき有難うございました。
この記事が参考になりましたら嬉しいです。



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