アルコール消毒液のスプレー容器に使える材質や素材は何?100均でも大丈夫?

やっと消毒用アルコールやエタノールが出回るようになってきましたが、大きなボトルでは持ち歩けません。

小さなスプレーボトルなどで持ち歩きたいところですが、どんな容器に入れたらいいか迷ってしまいますよね。

エタノールなどのアルコール類を持ち歩くのに適した詰替容器の材質や素材をご紹介します。

100均などにも売っているPEやPP、PV、PETなどの材質が、アルコール消毒薬に使えるのか調べてみました。



アルコール消毒液のスプレー容器に使える材質や素材は何?

エタノールなどのアルコール消毒液のスプレー容器に使える材質や素材はどれが一番いいんでしょうか?

市販のアルコール消毒液が入れられている容器と同じものを購入すれば間違いなさそうです。

市販のアルコール消毒液が入れられている容器の材質を見てみると、

  • PE(ポリエチレン)
  • PP(ポリプロピレン)

という素材が使われています。

消毒液を販売している大手メーカーが使用しているということは、長期間入れておいても全く問題がないという証拠なので安心して使用できますね。

下の画像は花王のビオレUのアルコール消毒液のスプレーボトルです。

花王のビオレU手指の消毒スプレー「スキットガード」のボトル
花王のビオレU
ビオレUのアルコール消毒液のボトルの素材表示
消毒スプレー容器裏面の素材表示

ちなみにこの花王の手指の消毒スプレーは、販売名を「スキットガード」と言うんだそうです。
表面の表示にはどこにも書いてないので知らなかった・・・
てっきり「手指の消毒スプレー」という商品名なんだとばかり思ってました。



アルコール消毒液を入れてはいけない容器の材質は?

では、反対にアルコールを入れてはいけない容器の材質は何かが気になりますよね。

身近によくある材質の中でアルコールを入れてはいけない容器の素材の一つに、PET(ポリエチレンテレフタレート)があります。

ペットボトルに使用されている素材です。

PET素材の容器にエタノールなどのアルコールを入れておくと、容器がひび割れて知らないうちにバッグの中がアルコールまみれ、なんてこのとになりかねません。

ペットボトルなどのPET素材の容器にはアルコール消毒液を入れないようにしましょう。

塩素系の除菌洗剤を入れてもいい容器の素材は?

ウィルスの除菌と言うと、アルコール以外に塩素系のものがあります。

ハイターやカビキラーなどの次亜塩素酸ナトリウムを含んだ洗剤です。

新型コロナウィルスの除菌に有効だとして、厚生労働省が次亜塩素酸ナトリウム液の作り方を紹介しています。

次亜塩素酸ナトリウムはアルコール消毒液よりも更に入れる容器に気を使う必要がありますが、上で紹介したアルコールを入れることができるPE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)の容器なら、次亜塩素酸ナトリウム液を入れても全く問題ありません。

私はハウスクリーニングの仕事で高濃度の次亜塩素酸ナトリウムを含んだ洗剤を使っていますが、購入時からPEの容器に入っています。ちなみにキャップはPPです。

画像引用:厚生労働省HP https://www.mhlw.go.jp/


プラスチック容器の材料の種類と用途

現在、身の回りにある容器のなかで使われているプラスチック樹脂の材料は主に5種類あります。

  • PE:ポリエチレン
  • PP:ポリプロピレン
  • PVC:ポリ塩化ビニル
  • PET:ポリエチレンテレフタレート
  • PS:ポリスチレン

先程、アルコール消毒液にはPEやPPの素材がいいと紹介しましたが、もう一つPVCもアルコール耐性があります。

ただ、PVCには毒性のあるフタル酸エステルという物質が含まれているため、最近では容器として使用されることがほとんどなくなったようです。

そのわりにPVCは、水道管や食品用ラップといった直接口に入れるものが触れるものの材料に使われていたりするんですよね。よくわかりません汗

それぞれのプラスチック樹脂の特徴と用途を簡単にまとめてみました。

プラスチックの種類 特徴 主な用途
PE(ポリエチレン) 耐薬品性が高い
成形しやすい
接着剤がない
食品容器
レジ袋
洗剤容器
灯油缶など
PP(ポリプロピレン) 耐薬品性が高い
強度がある
耐熱性が高い
耐候性が低い
接着剤がない
印刷できない
電子レンジ用耐熱タッパー
DVDケースなど
PVC(ポリ塩化ビニル) 耐薬品性が高い
硬質塩ビは高耐久
燃えにくい
低温に弱い
耐熱性が低い
耐候性が低い
有機溶剤に弱い
水道管
食品用ラップなど

PET(ポリエチレンテレフタレート) 低温に強い
耐熱温度が低い
透明性が高い
燃やしても有害ガスを出さない
耐薬品性が低い
有機溶剤に弱い
強度が低い
ペットボトルなど
PS(ポリスチレン) 透明性が高い
耐候性が高い
耐薬品性が低い
耐熱性が低い
耐油性が低い
DVDケース
乳酸菌飲料容器
カップラーメン容器
発泡スチロールなど

PVC(ポリ塩化ビニル)には硬質と軟質のものがあります。
耐薬品性が低いと書きましたが、一部の有機溶剤(シンナーやアセトンなど)には弱いものの他の有機溶剤には強かったり、硬質と軟質で特性が違ったりとちょっとわかりにくい性質もあって、あまり容器としては使われなくなったようです。



100均のスプレー容器はアルコール消毒液に使えるの?

ダイソーやセリアなどの100円均一においてあるスプレー容器には、アルコールに弱いPET素材のものが多いようです。

それでも、数は少ないものの「アルコール消毒液対応」や「アルコールOK」と書かれたスプレー容器は置かれていたので、そういった表示のあるものを購入するようにしましょう。

注意点としては、アルコールに強いとされているPEやPPの表示がされている容器の中にも、よくよく説明欄をみてみると「アルコールは不可」や「水以外は使用できません」といった注意書きがあるものもあります。

購入する際は、材質だけでなく注意書きもよく読むようにしてくださいね。



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