「浴室暖房乾燥機を使って浴室に干した洗濯物がカビ臭い」
なんて困っている人が結構いるようです。
私は給湯器や浴室暖房乾燥機の交換をする仕事を17年以上、ハウスクリーニングの仕事を11年以上やっていますが、原因はやはり風呂場の湿気。
部屋についているエアコン同様、自分で分解掃除することもできるのでその方法もご紹介します。
おそうじ本舗には浴室暖房乾燥機の分解クリーニングのメニューもありますが、はっきり言って業者にやってもらうほどのものではないですよ。
風呂の乾燥機で乾かした洗濯物がカビ臭い原因は?
お風呂場にある暖房乾燥機で洗濯物を乾かすと洗濯物がカビ臭くなることがあります。
原因は乾燥機の中というよりエアフィルターにあります。
エアフィルターに衣類のホコリが溜まって、それが浴室の湿気でカビてしまいます。
そのカビを含んだ空気を洗濯物に吹き付けるので、当然洗濯物がカビ臭くなります。
通常は湿度が高い上、お風呂場は元々裸で入るものなのであまりホコリがありません。
そこに洗濯物などの衣類を干すことでホコリが出てしまうんですね。
暖房乾燥機のフィルターが詰まると、吹出口から出る暖房の勢いが弱まって浴室内の空気が循環しづらくなる、という悪循環にもなってしまいます。
浴室暖房乾燥機には大きく分けて
- ガス温水循環式
- 電気ヒーター式
の2種類があります。
特に電気ヒーター式はガス式に比べて圧倒的に熱量が足りないので、このフィルターが詰まると大きく暖房や乾燥の能力が下がってしまいます。
私がお掃除したお客さんの実例を紹介すると、「掃除してもらったら入浴中に暖房すると寒くなった」と言われたことがあります。
このお客さんは電気式の暖房乾燥機を使っていたんですが、濡れた体に風が当たると当然寒く感じるわけです。
そもそも、浴室暖房乾燥機は予備暖房に使うものであって入浴中に使うものではないので、使い方が間違っているんですけどね。
エアフィルターの存在自体知らない人も結構いるんですが、まずはフィルター掃除をしてみて下さい。
浴室暖房乾燥機の分解掃除は必要?
私がおそうじ本舗の店舗を運営していたときは、メニューに浴室暖房乾燥機のお掃除メニューがあったのでちょくちょく依頼を受けていました。
ただ、結論から言うと浴室暖房乾燥機はほとんど汚れていないので、分解掃除する必要はありません。
特にガス式の暖房乾燥機を使っているのであればなおさらです。
ガス式はガス給湯器で80℃のお湯を作って循環させているので、乾燥機能を使うことでカビは殺菌されるんです。
部屋についているエアコンは冷房を使うことでカビが発生するんですが、浴室暖房乾燥機には冷房機能はないので、そもそもカビが発生しづらいんです。
フィルターをこまめに外して掃除しておけば、本体はたまに気になるホコリを取り除く程度で十分です。
浴室暖房乾燥機を自分で分解掃除する方法は?
「フィルターを掃除してみても洗濯物がカビ臭い」という人は分解掃除をしてみましょう。
と言っても外せるのはカバーのみ。
それ以上分解するのは至難の業なので、そこまでにしておきましょう。
元々天井に設置してある状態で分解するようには作られていないので、完全に分解しようと思うと天井から本体を取り外さなくては出来ません。
本体カバーだけならほとんどの機種はネジ4本だけで固定されているだけなので、ドライバー1本あれば外せてしまいます。
カビが発生する場所は
- 熱交換器
- ファン
の2箇所です。
どちらもスプレーで洗剤をかけてから、ガンタイプのノズルがついた散水ホースですすぎます。
ただ、浴室暖房乾燥機のファンは奥まったところにある場合がほとんどなのでかなりやりにくいですけどね。
浴室乾燥機・換気扇のフィルター掃除でカビ臭が取れる?
浴室暖房乾燥機で洗濯物を干したときにカビ臭くなるのはフィルターが原因であることがほとんどです。
ほとんどの場合フィルター掃除だけでカビ臭さはなくなります。
本体を分解してまで掃除は出来ないという人は、フィルターを取り外して掃除したあとしばらく乾燥モードで浴室暖房乾燥機を運転してみましょう。
本体の中の熱交換器やファンについた多少のカビはこれで殺菌できるので、ほとんど臭いがしてくることはないはずです。
浴室暖房乾燥機は普通の換気扇と同様の役目もしますが、換気扇と違って浴室暖房乾燥機にはエアフィルターがついているので、ファンはそれほど汚れません。
こまめにエアフィルターの掃除をしておけば洗濯物が臭くなるということは余程なくなりますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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