「お風呂に虫が出るんですけど、どうしたらいいですか?」
私はハウスクリーニングのプロとして11年以上お掃除をしていますが、お風呂のお掃除の相談で結構多いのが「虫」についてです。
ハウスクリーニングの仕事以外に、ガス給湯器や浴槽の取替え工事の仕事も17年近くやっているので、お風呂の汚れについて熟知しています。
虫がどこから発生するのか、その原因と退治方法はバスタブ(浴槽)下の掃除にあります。
浴槽下の掃除をするために避けては通れないエプロンの外し方もご紹介します。
風呂に発生する虫はどこから?
お風呂に発生する虫は、ほぼ排水口か浴槽下から発生しています。
虫の種類は色々ありますが、駆除するにはあまり虫の種類を気にする必要はありません。
有名なのチョウバエやチャタテムシなどですが、どんな虫が出たとしても原因はお風呂の中の汚れです。
始めはお風呂以外のところから入ってくるんですが、お風呂に汚れが蓄積しているとそこに卵を産んでお風呂の中で繁殖して増えるんです。
風呂の虫の原因はバスタブ(浴槽)の下
先程、お風呂の虫が発生するのは排水口か浴槽の下だと書きましたが、虫が繁殖する原因は大抵バスタブ(浴槽)の下です。
もちろん、排水口にも髪の毛などと一緒にヘドロがたまるので原因としては考えられるんですが、虫が気になってここへたどり着いた人は「排水口は掃除してキレイなのに」という人が殆どではないかと思います。
そうすると残るはバスタブの下しかありません。
バスタブの下、エプロンと呼ばれる浴槽の仕切り壁の中にヘドロが蓄積していて、そこから虫が発生していると思って間違いないでしょう。
通常は浴槽を取り外して掃除することは出来ないのですが、下の写真を見るとどれだけ汚れているかがわかると思います。
次に浴槽をどかさないでエプロンの中を掃除する方法をご紹介します。
バスタブのエプロンの中の掃除で虫退治
バスタブ下の汚れを掃除すれば、虫の発生を防ぐことができます。
浴槽下の掃除は下の手順でやります。
- エプロンを外す。
- 汚れに水をまく。
- 柄付きスポンジなどで届く所をこする。
- ホースやシャワーで汚れを流す。
汚れが酷いときは排水口にゴミが詰まって水が流れなくなるので、時々排水口のゴミを取り除きながら水を流しましょう。
浴槽の真下などは道具も入らないくらい隙間が狭いので、ホースをつまんで勢いよく水を流すことで少しずつゴミが流れ出てきます。
伸びるノズルや先端の角度が90度に曲げられるノズルがあると、手が入らないバスタブ下のヘドロを奥から掃除できますよ。
最近の蛇口はホースが繋げられない構造のものが多いので、洗濯機用の蛇口からホースを繋げるとお風呂掃除が楽ちんですよ。
私は以前おそうじ本舗の加盟店を運営していましたが、おそうじ本舗ではエプロン内の簡易清掃も浴室クリーニングの清掃範囲に入っています。
おそうじ本舗では高圧洗浄機を使ったエプロン内掃除オプションもあります。
ただし、簡単に浴槽のエプロンを脱着できる場合だけですけどね。
バスタブ下の掃除のポイント
ひどい汚れを見るとすぐに洗剤をかけたくなりますが、それほど頑固な汚れではないので基本的に水だけでも落とせます。
一番やってはいけないのがひどい汚れにいきなりカビ取り剤を吹きかけることです。
塩素系のカビ取り剤は汚れに反応して塩素ガスを発生させます。
いきなりヘドロ汚れにカビ取り剤を吹きかけると、ものすごい悪臭で苦しむことになるので気を付けてくださいね。
実際に私は防毒マスクをして作業していたのにもかかわらず、涙と鼻水が止まらなくなった経験があります。
風呂の浴槽のエプロンの外し方
浴槽下の掃除をする際の最大の難関はエプロンを外すこと。
これさえクリアできればあとは汚れを落とすだけ。
浴槽のエプロンの外し方はメーカーによってさまざまですが、ほとんどは同じ要領で取り外すことができます。
浴槽エプロンを取り外す手順は
- エプロンの下側と床の隙間に指を入れる
- 隙間に入れた指でエプロンを真上に押し上げる
- エプロンを押し上げたら下側を手前に引く
- エプロン下側が手前に出てきたらエプロン全体を下に引っ張る
この要領で殆どの場合はエプロンを外すことができます。
エプロンと床の隙間に指が入らない場合はマイナスドライバーなどを突っ込むなどしてなんとかエプロンを上へ押し上げて下さい。
浴槽によってはエプロンと床の間に太いゴム製の部材が挟まっている場合があります。
その場合はゴムを引っ張り抜いてから上記の手順で外すことができます。
掃除が終わったら逆の手順ではめ込めば完了です。
浴槽下のヘドロ汚れは虫を発生させるだけでなく、同時に悪臭も発生させます。
特に暑い時期にお風呂が臭う場合は一度浴槽下の掃除にチャレンジしてみるといいですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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