ガスファンヒーターのガス代は高い?燃費を石油やエアコンより安くする方法は?

リンナイのガスファンヒーター

「ガスファンヒーターは一度使うとやめられない」

と言われるほど便利な暖房器具です。

ただ、「ガス代が高い」というイメージが強いためか、あまり普及していないないんですよね。

私はガス屋に勤め始めたときからずっとガスファンヒーターを愛用してきましたが、「灯油には戻れない」と感じています。

冬場のガス代はかなり高くなっているのは事実なので、他の暖房器具と比べてどれくらい燃費が違うのか改めて調べてみました。

やり方しだいで石油ファンヒーターや、エアコンよりも快適に安く使う方法についても書いています。



ガスファンヒーターのガス代は高い?

「ガスファンヒーターはガス代が高い」

とよく言われますが、本当に高いんでしょうか?

ガスファンヒーターの大きさ別のガス代とエアコンや石油ファンヒーターとを比較してみました。

ガスファンヒーターの大きさ別ガス代は?

ひとくちにガスファンヒーターと言っても、使いたいお部屋の大きさに応じて何種類かの異なる能力のものがラインナップされています。

大きさが違えば当然ガス代も変わってくるので、それぞれガス代をみてみましょう。

暖房能力 部屋の広さ 1時間あたりのガス代
2.4kW(キロワット) 木造7畳まで
コンクリート造9畳まで
都市ガス:6.0円~28.2円
LPG:14.2円~45.7円
3.6kW(キロワット) 木造9畳まで
コンクリート造13畳まで
都市ガス:4.0円~41.2円
LPG:18.5円~66.8円
4.1kW(キロワット) 木造11畳まで
コンクリート造15畳まで
都市ガス:8.8円~47.0円
LPG:18.5円~76.2円
4.4kW(キロワット) 木造12畳まで
コンクリート造16畳まで
都市ガス:8.5円~49.5円
LPG:18.5円~82.4円
5.8kW(キロワット) 木造15畳まで
コンクリート造21畳まで
都市ガス:12.1円~67.1円
LPG:24.0円~104.8円

※リンナイの2020年製ガスファンヒーターのメーカー仕様書より算出

都市ガスの従量料金を148円/㎥、プロパンガスを520円/㎥で計算しています。
都市ガスもプロパンガスも契約料金によってかなり変わってきます。
毎月検針票がポストに投函されているはずなので、検針票を見てみるのが確実です。

暖房能力(kW)とガス料金(㎥)の換算方法

ガス機器はエアコンなどの電気器具と違って、ガス代の計算方法がややこしいです。

暖房器具はkW(キロワット)表記ですが、ガス料金は㎥(立米)という単位で表記されているからです。

都市ガスとプロパンガスの目安は以下の通りとなります。

都市ガス(13A)
都市ガス13Aは1㎥当たり約12.8kw/㎥
1kw=約0.078㎥となります。

プロパンガス(LPG)
プロパンガスは1㎥当たり約27.9kw/㎥
1kw=約0.036㎥となります。

計算例:
例えば2.4kWのガスファンヒーターでガス料金が148円/㎥であれば、
2.4kW × 0.078kW × 148円/㎥ = 27.7円
が1時間あたりの最大のガス代となります。
※2.4kWというのは最大能力で運転した時の数値なので、実際のガス代とはかなり違います。



都市ガスとプロパンガスのガス代の違い

上の表を見てもらうと分かる通り、同じ型のガスファンヒーターでも都市ガスとプロパンガスのランニングコストの差は歴然。

ガスファンヒーターを都市ガスで使用した場合に比べて、プロパンガスの場合は約1.5倍前後のガス代がかかっていることになります。

都市ガスとプロパンガスは、同じ量でも倍近い熱量の差があります。
なのでガス料金を単純に比較しにくいですが、同じ熱量で換算してもプロパンガスは割高なんです。

特にプロパンガスは自由料金制で、プロパンガスの販売会社が独自でガス料金を決めることができるので、契約している家によって料金の違いがかなり大きくなる傾向があります。

プロパンガスを使用している人は、一度自分の家のプロパンガス料金が高すぎないか見直してみるといいですよ。

エアコンや石油ファンヒーターとランニングコストを比較

3つの暖房機器のランニングコストについてお部屋の広さごとに一覧にして比較してみます。

  • ガスファンヒーター
  • 石油ファンヒーター
  • エアコン

それぞれ「○畳向け」という区分が同じではないので、近いものでほぼ同じ能力で運転した状態を比較しています。

1時間あたりのランニングコスト
部屋の目安 ガスファンヒーター 石油ファンヒーター エアコン
6畳用 2.2kW時
最大11.0円
8畳用 2.4kW時
都市ガス:最大28.2円
LPG:最大45.7円
2.5kW時
最大21.9円
2.5kW時
最大13.0円
10畳用 3.6kW時
都市ガス:最大41.2円
LPG:最大66.8円
3.7kW時
最大32.4円
3.6kW時
最大14.0円
12畳用 4.1kW時
都市ガス:最大47.0円
LPG:最大76.2円
4.2KW時
最大36.7円
4.2kW時
23.6円
14畳用 4.4kW時
都市ガス:最大49.5円
LPG:最大82.4円
4.7kW時
最大41.1円
4.3kW時
最大23.7円
18畳用 5.8kW時
都市ガス:最大67.1円
LPG:最大104.8円
5.7kW時
最大49.9円
5.6kW時
最大46.0円

ファンヒーターの電気代は1時間あたりだいたい1円前後余計にかかります。
灯油は1リットル90円で計算(2020年3月時点の店頭価格全国平均)。
ガスは都市ガス148円/1㎥、プロパンガス520円/㎥で計算。

やはりランニングコストでは熱効率に優れるエアコンが圧倒的に安くなります。
反面、ガスファンヒーターは一番お金がかかる暖房だと言うことがわかりますね。

一般的によく言われる、「ガスファンヒーターはガス代が高い」というのは本当だと言う結論がでました。

では、どうやったらガスファンヒーターのガス代を安く使うことができるのかを紹介します。



ガスファンヒーターのガス代を節約する方法

ガスファンヒーターのメリットを活かしつつガス代を節約する方法は、

「他の暖房と併用すること」

です。

ほとんどの人は、ガスファンヒーターはガス代が高い、というのは知っているようです。

でも「ガスファンヒーターは一度使うと他の暖房には戻れない」というファンが多いのも事実です。

その最も大きな理由として、

「スイッチを押したらすぐ温風がでてくる」

というのを挙げる人が一番多いです。

実際、ガスファンヒーターはスイッチを押してから約3秒で温風が吹き出すので、寒い朝などには特に重宝します。

この立ち上がりの速さというメリットを生かして、部屋があたたまるまではガスファンヒーターを使用して、その後はエアコンを使う、というのが最も効率的かつ快適な暖房の使い方になります。

最初にガスファンヒーターとエアコンのスイッチを同時に入れて、部屋が温まってきたらガスファンヒーターだけ切るようにすれば、最もガス代を安く節約できますよ。



ガスファンヒーターのメリット

ガスファンヒーターには他の暖房にはない色々なメリットがあります。

いままで18年間ガスファンヒーターを使い続けてきた経験から「ガスの暖房にしてよかったな」と思える点を挙げてみます。

ちなみにガスの前は石油ファンヒーターを使っていたので、おもにその比較になります。

つけたときと消したときのニオイが全く無い

石油ファンヒーターは、点火した時や消化した時のにおいが結構くさいです。

特に消した時のにおいは強烈なので、こまめに付けたり消したりできないのが不便でした。

ガスだと点火時はもちろん、消化時も全くにおいません。

灯油を買いにいく必要がない

石油ファンヒーターを使っていると、ガソリンスタンドまで灯油を買いに行く必要があります。

寒さをしのぐために寒い中灯油を買いに行かなければいけないなんてつらいですよね。

石油ストーブのような給油がいらない

最近は大型のタンクを搭載している石油ファンヒーターが増えたようですが、それでも必ず灯油切れは起こります。

ガスファンヒーターに変えてからというもの、まったく燃料切れを気にしなくてよくなったのは精神的にかなり楽になりました。

灯油切れの「ピー、ピー、ピー」の音におびえることがなくなりましたからね。

使い終わりに灯油を使い切らなくていい

灯油は時間が立つと劣化してしまいます。

特に夏場などの高温にさらされると著しく品質が落ちてしまうので、次の年に使うとススがでやすかったり、最悪の場合はファンヒーターを故障させてしまう原因になったりします。

そのため、気候が暖かくなってきたら灯油を買いに行く時にあと何リットル必要か計算する必要があります。
それでも、計算した通りにならないので、どこかで我慢する必要があったり使い切るためだけに必要のない暖房をつけて灯油を使い切ったりしなければいけなくなります。

その点ガスはいつでも使い始められていつでも使い終えることができます。

ガスファンヒーターなら「いつ収納するか」だけ考えればいいので楽ちんです。

スイッチを押して3秒で温風がでる

ガスファンヒーターの最大のメリットと言えるのが「立ち上がりの速さ」です。

スイッチを押して約3秒もすればフルパワーの温風が出てくるのは、ガスファンヒーターだけのメリットだと言えます。

加湿されるので加湿器いらず

ガスファンヒーターは中で火を焚いているので、温風の中にある程度の水蒸気が含まれています。

エアコンなどは空気が乾燥してしまうので、のどが痛くなったりすることがありますが、ガスファンヒーターならその心配はありません。

同じ温度でも湿度が上がることで暖かく感じるので、暖房効果としてもメリットがあります。

安全性が高い

「ガスファンヒーターは危ない」という人がいますが、ガスファンヒーターは何種類もの安全装置がついていて安全性は非常に高いと言えます。

構造自体は非常に単純で壊れにくいので、本体の寿命が長いのも特徴です。

石油ファンヒーターで火事になったとかボヤを起こしたという話はよく聞きますが、ガスファンヒーターでそういった話は聞いたことがありません。

一酸化炭素中毒なども同様で、ガスファンヒーターには不完全燃焼防止装置もついていますし、実際に中毒事故なども聞いたことがありません。



ガスファンヒーターのデメリット

ガスファンヒーターは便利な暖房器具ですが、当然デメリットもあります。

一番のデメリットはガス代が高いということですが、これは他の暖房と組み合わせて使うことでかなり改善することができますよ。

ガス代が高い

使用状況によって一概には言えませんが、ガスファンヒーターはエアコンの1.5倍~2倍くらいのランニングコストがかかるんじゃないでしょうか。

ガスファンヒーターは「部屋が温まるまで」と考えて使用するのが良さそうです。

ガス栓の周辺にしか設置できない

石油ファンヒーターと比較してあまり普及していないのは、ガス栓があるところにしか設置できないことが最大の理由です。

ガスファンヒーターは専用のガスコードを使用しますが、長さが8mまでしかありません。

しかも電気のコードのように細くないので、隣の部屋からガスコードを引いてくるとドアやふすまが閉められないという不便さがあります。

ガスコンセントが設置されている部屋にしか使用できないというのが不便ですね。

結露しやすい

ガスファンヒーターは燃焼時に水蒸気を発生させるので、いい意味では加湿器いらずなんですが、家の構造によっては窓やドアの結露がひどくなる場合があります。

油断していると窓枠や部屋の隅がカビだらけなんてこともあるので注意が必要です。



ガスファンヒーターの寿命は何年?

ガスファンヒーターの寿命は、他の家電などと同じく10年前後です。

ただ、内部の構造が比較的単純で壊れにくいので、ちゃんと掃除しながら使えばかなり長く使うことができます。

ガスファンヒーターの価格はどれくらい?

ガスファンヒーターは、一番小さいものが2.4kWですが、シンプルなタイプだと家電量販店などで10,000円を切る価格で売られていたりします。

最も大きな5.8kW(鉄筋コンクリートで21畳まで)のタイプでも3万円台で購入できます。

ネットでも同じくらいの金額でよく販売されています。

ガスファンヒーターはどこが一番安い?

ガスファンヒーターはやはりネットが安定して安く購入出ます。

最近の事情はわかりませんが、以前は都市ガス会社のサービスショップなどは販売ノルマがあって不良在庫をたくさん抱えているお店が多かったので、かなり破格で購入できることもありました。

私の勤めていた会社でも給湯器を購入してくれたお宅に無料であげたりしてましたからね。

ガスファンヒーターの中古は安全?

ガスファンヒーターの中古の安全性はどうなんでしょうか?

ガスファンヒーターは非常に安全性が高いので、壊れても危険な状況になることはまずありません。

ただ、安全装置がたくさんついているため、調子が悪くなってくるとすぐに自動消火してしまうようになります。

内部の燃焼経路やファンにホコリが溜まることが多いので、中古品を購入するなら一度メーカーなどにメンテナンスしてもらうことをおすすめします。

メンテナンスを頼むのも費用がかかるので、ちょっとお試しで使ってみたいという人以外は、新品を購入するのがおすすめです。

新品の購入価格はそれほど高くありませんし、壊れにくく長持ちするので、長く使う予定なら新品を購入したほうがお得です。



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