エアコン掃除後に故障しても保証で修理されない場合とは?業者とのトラブルと弁償の範囲は?

エアコンが故障した時の基盤交換


エアコンクリーニングは、家電製品にジャバジャバ洗剤や水をかけて洗う行為。

よく考えると、ものすごく怖いことですよね。

実際、ホームセンターなどで売られているエアコン洗浄スプレーを使って掃除をしたら、後日エアコンがショートして出火した、なんてニュースもありましたね。

お金をとって掃除をするような業者なら安心かというと、実はそうでもないんです。

私は仕事で11年以上エアコンクリーニングをしていますが、過去に部品を破損してしまったことがあります。

どれだけ注意していても、人はミスを犯してしまうものですし、ミスをしないとしても部品が劣化していればちょっとしたことで破損してしまいます。

そういう意味では、故障や破損はつきものだと考えておくほうがいいのかもしれません。

エアコンクリーニング後に故障しても保証で修理してもらえない場合がありますが、どういった時に保証されないのかを説明します。

さらに、「ダスキン」や「おそうじ本舗」などの大手とそのほかの業者の対応に違いはあるのか?や、業者とのトラブル時の弁償の範囲といった補償対応などについて書いてみようと思います。



エアコンクリーニング時の故障や破損時の対応方法


エアコンを掃除した時に起こってしまった故障や破損。

まず、大きく分けて修理か取替のどちらかの対応になります。
とは言え、ほとんどの場合は修理をすることになるでしょう。

新品のエアコンを掃除するような依頼はありえませんが一応説明しておくと、もし新品を壊してしまっても原則的には修理での対応となります。
当然、購入してから数ヶ月とか1年とかたっているものは修理対応になるという事です。

ただし、古いエアコンについてはちょっと厄介な問題が出てくるのです。

それは修理不可能な場合です。

どういった場合が修理不可能なのかというと、それは修理に必要な部品の保有がメーカーに無い場合です。



エアコン掃除後に故障しても保証してもらえない場合とは?

エアコンクリーニングをしてもらった後に故障したり不調になったりした時でも、保証で修理してもらえない可能性があります。

修理してもらえない場合には、大きく分けて2つの状況が考えられます。

  • エアコンクリーニング後は動いたが、日にちをおいて不調になった
  • エアコンが古すぎる

順番に説明していきます。

エアコンクリーニング後は動いたが、日にちをおいて不調になった場合

基本的に後日エアコンが不調になった場合は、エアコンクリーニング業者に補償をもとめるのは難しいと思ってください。

通常はエアコンクリーニングが終わった後に、お客さん立ち会いのもとエアコンの動作確認を行います。

あたり前のことのように感じるかもしれませんが、これにはしっかりとした意味があってやっているんです。

「ちゃんとキレイにしましたよ」

という、業者側のアピールの意味もありますが、一番の目的は

「作業後に問題なく動いている」

ということを証明することです。

つまり保証の線引をする意味で確認してもらっているわけです。

エアコンは、当然エアコンクリーニング以外の理由で壊れることもあります。

エアコンクリーニング直後にエアコンが正常に動かない場合は、エアコンクリーニングが原因の故障だといい切れますが、そうでなければ故障の原因を特定しないと補償を要求することはできないのです。

まずは、エアコンクリーニングをしてもらった業者に話をして、取り合ってもらえなかったらメーカーに修理を依頼しましょう。

あまり期待はしないほうがいいですが、修理に来てくれた人にエアコンクリーニングが原因ではないか聞いてみましょう。

「実はエアコンクリーニングとは関係ない故障だった」ということが結構多いようです。

仕事で修理の経験もある立場から言わせてもらうと、故障の原因の特定はかなり難しいです。
ましてや数日、数ヶ月とたっていたら「エアコンクリーニングが原因の故障です。」と断言してくれるサービスマンはいないんじゃないでしょうか。



エアコンが古すぎる場合

古いエアコンは、エアコンクリーニング後に故障していても修理してもらえないことがあります。

ここでいう古いエアコンとは、一般的に設計耐用年数の10年を超えるものをいいます。

理由は2つあります。

  • 修理したくてもメーカーに修理部品がない
  • 耐用年数を大きく超えているため補償に値しないと判断される

古いエアコンでも修理部品がメーカーにあれば修理してもらえるのが一般的です。
でも、修理部品がなければ修理しようがないので仕方がありません。

耐用年数や標準使用期間を大きく超えているものは、いつ壊れても不思議ではないからという理由で補償に値しないと判断されることがあります。

エアコンの修理は設計耐用年数に左右される

エアコンに限らずですが、どの製品にも”設計耐用年数“というものがあります。
その製品が何年持つように想定して設計されているか、というものです。

家庭用ルームエアコンの設計耐用年数は、現在どこのメーカーも10年としているようです。
このため、エアコンの部品保有期間は「製造終了から10年まで」となっています。

ただ、これはメーカーが最低限保有している期間なので、中には20年前のモデルの部品があった、なんていう話も聞いたことがあります。

メーカーの修理部品の保有は、過去の修理履歴から想定して一定量の部品を製造してストックしておき、在庫がなくなってしまったらそこで終了となります。

保有期間が過ぎたらすぐに廃棄という訳ではないので、想定より故障が少なかったりすると長く保有されていることもあるようです。



エアコン掃除の故障で修理不能となった場合はどうなる?

では、メーカーに修理部品の保有がなく修理不可能と言う判断になった場合はどうなるのか?

修理不能となると、もう本体ごと新しいものに交換するしかありません。

当然それほど古いエアコンに価値があるとは判断されないので、交換費用は自分で負担することになります。

こういった面倒をさける理由で、大手ハウスクリーニング業者では古いエコンクリーニングへの対応が分かれています。

  • 「ダスキン」は10年以上前に製造されたエアコンは、”対象外”としてエアコンクリーニングを基本的に受け付けてくれません。
  • 「おそうじ本舗」は店舗によりけりで、補償が出来ない旨を説明の上、了承してもらえる場合のみ受け付ける店舗が大半です。

ただ、これを説明すると注文がもらえなくなる可能性があるので、あえて説明しないで「壊れた時に考えればいいや」という店舗が多いのが実情です。
いざ壊れて修理不能となった時は、「古すぎるので補償できません。」となるパターンですね。

「事前に補償がないと説明してくれていたら頼まなかったのに!」
と思うかもしれません。

もし、事前に補償がない旨を承諾していない場合でも、家庭用エアコンの法律上の耐用年数(法定耐用年数)は「6年」と、設計耐用年数よりも大幅に短い為、もし裁判などをしたとしてもまず補償してもらえないというのがオチでしょう。

なので、古いエアコンのクリーニングを依頼する際は、壊れたら自分のお金で買い換える覚悟でいたほうがよさそうです。



中小のエアコン清掃会社や個人業者の補償は?

業者を決める際は、損害保険に加入している事を大前提として選んでください。

「おそうじ本舗」の加盟店は本部への保険契約書の提示を求められ、保険契約をしていないと契約解除になってしまうので、必ず加入しています。
「ダスキン」も同様でしょう。

では、中小の清掃業者や個人業者はどうなっているのでしょう。
あくまでも業者ごとに違うので一概には言えないことを予めお断りしておきますが、中小の清掃業者よりも個人業者のほうが保険加入率は高い傾向にあるようです。

なぜなら、事業に使用する責任賠償保険などは売上高を基準に保険料を算出するため、ある程度の売り上げがある中小の業者は、ほとんど起こらない事故に対して高い保険料を支払うよりも、その都度実費を負担したほうが安く済むからです。

ちなみに、責任賠償保険は先ほど書いたように売上高を基準に保険料を算出するため、基本的には保険を使ったからと言って翌年の保険料が上がってしまうという事はありません。よほど事故率が高いと別ですが。

保険に加入しているのならば、業者に責任があるかどうかわからない場合でも、さっさと保険を使って解決したほうが手っ取り早いので、スムーズに解決する場合が多いです。

ところが、保険に加入していない場合は、「補償=実費の損害」となるので、なるべく責任を認めない傾向があります。
そもそも故障や破損に気付いても、知らん顔してやり過ごそうとする傾向がさらに強くなってきます。

機械のたぐいは昨日まで普通に動いていても、ある日突然壊れて動かなくなることも多いので、実際のところ何が故障の原因かを特定することはたやすいことではありません。

そうなると、責任賠償保険に加入しているかどうかで、修理の補償をしてくれるかどうかの分かれ道になることも多いのです。



保険に加入していても免責金額という落とし穴がある


損害保険に加入している業者を選ぶべきだと書きましたが、賠償責任保険にも車の任意保険と同じように免責金額と言うものがあります。
これは、事故を起こした時の補償金額が一定額以上でないと保険金が支払われないですよ、というもの。

この免責金額を0円、つまり補償額がいくらであっても保険金が支払われるような契約にすることも可能ですが、そうすると当然保険会社に支払う保険料が上がります。
おそうじ本舗」を例に出すと、本部が加盟店用に用意している保険は、免責金額が3万円となっています。

この免責金額が設定されていると、簡単に言うとこの金額以下は”無保険状態“と同じ。
はっきり言って、ほとんどの修理は3万円以下の場合が多いので、あまり意味のない”使えない保険”です。

ちゃんと考えている店舗は本部が用意している損害保険には加入せず、独自に別の保険会社と契約していたりします。

せいぜい2万円程度の仕事で、修理代なんて払ってたらなにしてるのか分からなくなってしまいますからね。

とは言え、業者を選ぶ際の基準として、責任賠償保険に加入しているという事は最低限押さえておいたほうがよさそうです。

故障にまつわるトラブルで、もめる一番の問題は、”いつ故障したか”です。

これを避けるために、エアコンクリーニングの作業前とエアコンクリーニング後にそれぞれ運転確認をする必要があります。

お掃除機能の無いエアコンで作業前後に各10分、お掃除機能付きだと作業前後にさらに各10分、合計で40分近くは最低でもかかります。

この確認作業をやっているかやっていないかだけでも、ちゃんとした業者なのかどうかを判断する基準のひとつとなると思います。

作業時間で作業の内容は大体察しがつきます。

ハウスクリーニングを依頼する時は、どうしても価格に目がいきがちですが、万が一のことも考慮して業者を選ぶことも大事なことです。

気持ちよく過ごせるように掃除を依頼したのに、壊されてちゃんと対応してもらえなかったなんて事になったら本末転倒ですからね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が参考になると嬉しいです。



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