
コードレス掃除機の中でダイソンと並んで人気なのが、マキタのコードレス掃除機。
元々、建築現場などで職人さんが使っていたことから人気に火がつきました。
豪華なイメージのダイソンとは違って、マキタのコードレス掃除機は無骨なデザインで、あまり飾り気がありませんが、耐久性と使いやすさで根強い人気を獲得しています。
そんなマキタの掃除機も、いざ購入しようと思うと、18Vモデルやらカプセル式やらいろいろと仕様違いのモデルがあることから、どれを購入したらいいのか迷ってしまう人も多いようです。
私は、マキタのコードレス掃除機を実際にハウスクリーニングの現場でも使ってきましたので、その使用感などを基準におすすめを紹介してみたいと思います。
目次
マキタの掃除機のおすすめの選び方
ズバリ、私が個人的におすすめするのは、最新シリーズの3モデルです。
- CL282(紙パック・ワンタッチスイッチ)
- CL281(カプセル・ワンタッチスイッチ)
- CL280(カプセル・スライド+トリガスイッチ)
でも、ひとくちにマキタの掃除機と言っても、いろいろな選択肢から選んで自分好みのコードレス掃除機を探すことができるようになっています。
- バッテリーの脱着の違い
- バッテリー電圧の違い
- バッテリー容量の違い
- モーターの違い
- ゴミの処理の違い
- スイッチの違い
- オプションパーツの違い
など、様々な選択肢があるので、欲しいと思う機能が付いているあなたにピッタリの掃除機を探してみてください。
まずはバッテリーの違いから見ていきましょう。
バッテリーが外せるか外せないか?
マキタの掃除機には大きく分けてバッテリーが取り外せるものと、内蔵式で取り外せないものとがあります。
テレビの通販番組などで売られているものには、バッテリー内蔵式のものが多いようですが、マキタの掃除機を購入するなら断然バッテリー着脱式のものがおすすめですよ。
理由は、
- 本体が壊れてもバッテリーはそのまま使える
- バッテリーが駄目になってもバッテリーを買い換えるだけ
- 他の工具にバッテリーを使い回せる
- 2個以上のバッテリーがあれば充電しながら長時間使える
といったメリットがあるからです。
上位機種なら全てバッテリー着脱式になっています。
- 18V:バッテリー脱着式のみ
- 14.4V:バッテリー脱着式のみ
- 10.8V:脱着式か内蔵式
- 7.2V:脱着式(リチウムイオン電池)か内蔵式(ニッカド電池)
バッテリー式なら他のマキタ製の工具が使える

マキタには数え切れないくらい沢山の工具や道具類がラインナップされています。
これらの電動工具も、電圧さえ同じものであれば、バッテリーを差し替えるだけで使えてしまうんです。
一番人気があるのは電動ドリル系でしょうか。
インパクトドライバーとかドリルドライバーと呼ばれるものです。
他にもラジオやライト、草刈り機など、ありとあらゆるものがあります。
内蔵バッテリーにはニッカド式のものもある
7.2Vでバッテリー内蔵式の掃除機は、購入しないほうが無難です。
理由は、バッテリーがニッカド電池という2世代も3世代も前の時代のものだから。
加えて、元々の吸引力が低いからです。
更に、バッテリーが駄目になって交換したい時は、メーカーなどに修理に出さないといけないので、非常に手間と時間とお金が掛かってしまいます。
ニッカドバッテリーは、すぐに電圧が弱くなったり、しばらく置いておくと使っていないのに電池がなくなっていたり、継ぎ足し充電ができないなど、その他にもデメリットがいっぱいな電池だということは覚えておいてください。
ダイソンは買い替えでバッテリーが使えなくなる
家庭用のコードレス掃除機でマキタと人気を二分するものに「ダイソン」があります。
ダイソンは、吸引力が強くて吸引力も落ちにくく、ヘッド部分に電動ブラシがついているので、ゴミを取ることに関してはマキタの掃除機よりも優秀かもしれません。
ただ、ダイソンの最大の欠点は価格が高いこと。
最も価格が高いモデルを比較すると価格がマキタの約2倍以上で、付属品によっては5万円以上の差額が出てきます。
その上、ダイソンはモデルごとに異なるバッテリーを使っていて、本体を買い換えるたびに全て買い直しになるので、買い替えのたびに高い金額を払う必要があります。
その点、マキタの掃除機はバッテリーをそのまま使い回せるので、本体の価格だけで買い換えることができてしまうというメリットがあります。
しかも、マキタの掃除機は新品購入時も割引額が非常に大きいのも嬉しいところ。
↓↓↓ダイソンの最上位機種で最も価格が高いモデル
Dyson V11 Absolute Extra (SV15 ABL EXT) メーカー価格97,900円(税込)が値引きなし・・・
↓↓↓マキタの最上位で最も価格が高いモデル
CL282FDFCW メーカー価格46,600円(税別)がさらに大幅値引きされています。
マキタのバッテリーは何種類ある?
マキタの掃除機に使えるバッテリーは、電圧と電流(容量)の2つの違いから見る必要があります。
- 電圧 :7.2V、10.8V、14.4V、18V
- 電流(容量):1.5Ah、2.0Ah、3.0Ah、3.0Ah、4.0Ah、6.0Ahなど
電圧の違いで4種類、電流の違いで6種類(スライド式のみの場合)のものがあります。
マキタの掃除機本体とバッテリーを別々で購入する際には、それぞれの電圧のみを揃えることだけ注意しておけば大丈夫です。
バッテリーについて少し詳しく解説していきます。
バッテリーの電圧違いは何種類ある?
上で書いたように、マキタの掃除機のバッテリーの種類は、
- 7.2V
- 10.8V
- 14.4V
- 18V
の4種類があります。
36V(18Vのバッテリー2個使用)の業務用掃除機などもありますが、スティックタイプの掃除機は7.2V・10.8V・14.4V・18Vの4種類のみです。
注意点は、バッテリーは、同じ電圧の掃除機でしか使用できない点です。
例えば、10.8Vの掃除機本体に14.4Vや18Vのバッテリーは使用できないということです。
間違って購入すると無駄になってしまいます。
必ず掃除機本体とバッテリーの電圧が同じものを購入してください。
バッテリーの容量は何アンペアがいい?
バッテリーにはそれぞれの電圧ごとにアンペア(Ah:容量)の違いがあります。
アンペアというのは、どれだけの電気をためておけるかというものです。
このアンペアの数字が大きいほど掃除機の最大使用時間が長くなります。
ただし、その反面、数値が大きいほど(基本的には)重量が重いので、手に持って使うスティック型掃除機としては使いにくくなるというデメリットもあります。
※アンペアが違うのに重さは同じというものもあります。
バッテリーのアンペアは何種類ある?
バッテリーの大きさによる重量の違いを一覧にしてみました。
7.2V | 10.8V | 14.4V | 18V | |
1.5Ah | 130g | 250g | 354g | 380g |
2.0Ah | ー | ー | - | 390g |
3.0Ah | ー | ー | 544g | 640g |
4.0Ah | ー | 408g | 544g | 640g |
5.0Ah | ー | ー | 576g | 640g |
6.0Ah | ー | ー | 576g | 675g |
バッテリーの重さは、メーカーのカタログやホームページなどには一切記載されていません。
製造された時期などによっても変わるそうなので参考程度に見てください。
下の写真は私が所有している18Vのバッテリー3種類の重さを比較したものです。
型番の末尾にBと付いているものは残量表示が付いているもの。
3.0Ahでも4.0Ahでもほぼ重さは同じで、残量表示付きでもほぼ同じです。
BL1830(3,0Ah):643g
BL1830B(3.0Ah):640g
BL1840(4.0Ah):645g

バッテリーの大きさによる運転時間の違い
14.4Vと18Vのモデルで3.0Ahのバッテリーを使用した際の、使用時間を一覧にしてみました。
※ワンタッチスイッチ式で標準ダストバッグ使用の場合
パワフル | 強 | 標準 | |
14.4V | ー | 20分 吸込仕事率34W |
40分 吸込仕事率12W |
18V | ー | 20分 吸込仕事率42W |
40分 吸込仕事率15W |
18V (ブラシレスモーター) |
15分 吸込仕事率65W |
20分 吸込仕事率48W |
50分 吸込仕事率17W |
吸込仕事率は、数値が大きいほど吸引力が強くなります。
紙パック式かカプセル式かおすすめは?
マキタの掃除機は、
- 紙パック式
- カプセル式
のどちらかから集塵方法を選ぶことができます。
ただ、個人的には紙パック式を強くおすすめします。
カプセル式は、カプセル内のフィルター部分にホコリや髪の毛などが絡みつくので、ゴミ捨ての際に大昔の掃除機を思い起こさせます。
紙パック式なら、使い捨ての紙パックを付け替えるだけですし、紙パック式という名前ですが、繰り返し使える不織布のダストパックも付属しています。
さらに排気をキレイにしたいなら高機能フィルターを使用した「高機能ダストパック」を別途購入することもできます。
- 標準紙パック
- ダストバッグ
- 高機能ダストバッグ
1点だけ紙パック式のデメリットは、スイッチが「ワンタッチスイッチ」しか選べないこと。
カプセル式なら「ワンタッチ式」か「トリガー式」のどちらかからスイッチを選択できます。
マキタのコードレス掃除機におすすめなオプションパーツは?
マキタのコードレス掃除機を購入するなら揃えておきたいオプションパーツがいくつかあります。
その中でも、
- サイクロンアタッチメント
- フレキシブルホース
の2つは購入しておくことをおすすめします。
私がマキタの掃除機を購入した頃には、まだサイクロンアタッチメントは発売されていませんでした。
なので、感覚的に「ゴミを吸いにくくなったかな?」と感じたら紙パックの中を確認しなければいけないという手間がありました。
その後、サイクロンアタッチメントが発売されたので、アタッチメントのみ購入して使用しています。
↓↓↓こちらはマキタ純正品
↓↓↓社外品のサイクロンアタッチメントもあります。
私はマキタ純正品ではなく、社外製のサイクロンアタッチメントを使用しています。
純正品よりスリムなので、大きなゴミは中で詰まりやすいかも。
今のところ一度も詰まったことはないですが。
フレキシブルホースについては、もし車の中などの狭いところを掃除する予定があるなら、これがないと厳しいですね。
ちょっと短めなので、2本購入して継ぎ足して使ったほうがいいかもしれません。
安いので一緒に先端アタッチメントも買っておくと便利ですよ。
マキタのコードレス掃除機のおすすめは?
使う用途によって違ってきますが、私は断然18Vの掃除機をおすすめします。
バッテリーの容量は3Ahもあれば充分ではないでしょうか。
私の所有しているモデルとは違いますが、中でも最上位機種でパワフルなブラシレスモーターを搭載した
- CL282(紙パック・ワンタッチスイッチ)
- CL281(カプセル・ワンタッチスイッチ)
- CL280(カプセル・スライド+トリガスイッチ)
の3モデルがおすすめです。
今までマキタのウィークポイントだった「吸引力が弱くなる」のを最小限にできるサイクロンアタッチメントが最初から付いているモデルはとても魅力的です。
私が購入した頃にはなかったモデルです。
ブラシレスモーターの採用で、私の持っているモデルよりも1.5倍以上の吸引力があります。
強弱切替も、「パワフル/強/標準」の3モード(CL280は1モード)あるので、使い勝手も良くなっています。
上記以外のモデルでも、サイクロンアタッチメントは別売りで購入できるので、他の18Vや14.4Vの掃除機を購入して買い足すこともできます。
お気に入りの一台を見つければ、きっとお家の掃除が楽しくなりますよ。
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