2022年最新の東芝エアコン「大清快」の機能やおすすめモデルをご紹介します!
私は約16年間、仕事でたくさんのエアコンを分解クリーニングしてきましたが、その経験から東芝エアコン「大清快」のいい点や悪い点を挙げてみたいと思います。
私はエアコン分解洗浄の仕事を通して、つねに分解のしやすさや汚れにくさという視点で各メーカーのエアコンを見ていますが、
「自分だったらこのエアコンを買いたいと思うか?」
と考えながら作業しているので、このページを読んでもらえば、東芝のエアコン「大清快」を購入するときの選び方や比較の参考になるのではないでしょうか。
東芝エアコン「大清快」の評判や、2022年の最新エアコンのモデルの比較もしてみました。
東芝のお掃除機能付きエアコン「大清快」はおすすめ?
東芝のエアコンの歴史は古くて、1953年に日本メーカーで初めて家庭向けのウィンド型エアコンを開発して発売しました。
1961年には、現在主流の室外機と室内機が分かれているセパレートタイプを開発して発売したのも東芝だったんです。
しかも、日本初どころではなく世界で初めてだったんだとか。
その後も業界に先駆けていろいろなエアコンを開発してきた歴史があります。
- 1969年 エアコン用ロータリーコンプレッサーの開発、実用化。
- 1980年 業界最薄の98mmという現在でも破られていない薄型エアコンの発売。
- 1982年 世界初の家庭用インバーターエアコンの開発、販売。
- 1989年 世界初のインバーターツインロータリー搭載エアコンの発売。
- 1993年 世界初のDCインバータツインロータリーコンプレッサーエアコンの発売。
そして、1998年に現在も販売され続けている「大清快」が発売開始となりました。
プラズマ空気清浄機能を搭載したエアコンは業界初だったそうです。
現在の大清快にも一部機種を除きプラズマ空清機能が搭載されています。
東芝のエアコン市場のシェアは低い?
エアコン市場のシェアは上位5社で80%に達します。
残念ながらこの5社の中に東芝は含まれていないんですね。
1位 パナソニック 22%
2位 ダイキン 18%
3位 三菱電機 15%
4位 日立 15%
5位 富士通ゼネラル 10%
5位の富士通ゼネラルが10%なので、ランキングに出ていない東芝のエアコンのシェアは10%未満しかないことになります。
実際に仕事でエアコンクリーニングをしていても、東芝のエアコンにはほとんどお目にかかることがありません。
シェア10%の富士通ゼネラル製でもかなり見かける印象なので、東芝のエアコンはほんとに台数が少ないんだと思います。
東芝エアコンは故障が多い?
インターネットで検索をしてみるとわかるのですが、「東芝 エアコン」と入力すると、その後に続く単語が「故障」だとか「修理」、もしくはそれに関連するものが多いのが目立ちます。
他のメーカーでも似たような単語は検索されているものの、東芝の場合は割合が高いのが気になります。
シェアが低くて販売台数が少ないのに故障が多い・・・
個人的なことで恐縮ですが、エアコンではないものの東芝製を購入して間もない時期に故障対応で困ったことがあるので、それ以来東芝製は一切購入していなかったりします。
かなり古い話になりますが「東芝クレーマー事件」などが有名で、あまりいい印象はありません。
ただ、液晶テレビ「レグザ」は国内シェアも15%ほどあって評判もいいようなので、現在は改善されているのかもしれませんね。
東芝のお掃除機能付きエアコン「大清快」の評判は?
薄型で圧迫感がない
E-Rシリーズを購入しました。
比較的薄型で8畳の部屋でも圧迫感がなくていいと思います。
省エネ性能も2つ星なので気軽に使えます。
自動おそうじ機能のフィルターが3回もグシャッと
今までに3回も自動おそうじ中にフィルターが詰まって駄目になりました。
毎回修理に来てもらってますが、フィルターを新しいものに交換するだけで何も改善しません。
買い替えまでにあと何回修理を依頼しなければいけないのかと考えると憂鬱です。
音が気になって寝られない
夜冷房をかけていると、30秒ごとに1回、約10秒間ほど作動して止まる、というのをひたすら繰り返します。
作動するときにモーターのうなるような音がうるさいです。
設定温度になったあとに温度を維持するためと省エネのためにこういう運転をするんでしょうけど、ゆっくり低速でずっと回っててくれたほうがいいのに。
あと、プラズマ空気清浄機能のジー、というかサーッと言う音も気になります。カラカラという音もするし・・・
口コミ・評価を見ると、音に関する不満が多いように感じました。
プラズマ空清はプラズマ放電をするので、どうしても小さな音がでてしまうのでしょうか。
モーター音についても何件かうるさいという書き込みがあったので、他社に比べると音が大きめなのかもしれません。
東芝エアコン「大清快」のお掃除機能は評判いい?
東芝はフィルター自動お掃除機能に「フィルター移動式」、「ダストボックス方式」を採用しています。
東芝のエアコンはフィルターから取り除いたホコリを溜めるのに「ダストボックス式」を採用していますが、下で説明しているようにダストボックスに溜まったホコリを捨てる方法がとてもユニークです。
東芝大清快のお掃除機能は「フィルター移動式」
各メーカーのエアコンのお掃除機能部を見てみると、フィルターからホコリを集める構造には2種類あります。
- フィルター自体を移動させてブラシの位置は固定してある方式
- フィルターは固定でブラシがフィルターの上を移動する方式
の2つです。
東芝エアコン「大清快」のお掃除機能部は、フィルター自体が移動してブラシの位置は固定されている「フィルター移動式」で、特に他のメーカーの同式のものと仕組みは変わりません。
東芝大清快のお掃除機能は「ダストボックス式」
東芝は、ブラシでかき取ったホコリの処理に「ダストボックス式」を採用しています。
大清快はフィルターおそうじ機能付きエアコンの全てに「楽ダストボックス」というものを採用しているのですが、掃除機のノズルをエアコンに差し込むだけでごみ捨てが完了してしまいます。
もちろん、ダストボックスは取り外して水洗いすることも可能です。
でも、掃除機のノズルを差し込むだけで済むんだったら、わざわざやりませんよね。
付属の専用ノズルを普段使っている掃除機の先に差し込んで吸い取るだけです。
ほんとにお部屋の掃除機がけのついでにできちゃうので楽ちんですね。
【2022年最新】東芝「大清快」のラインナップとおすすめ
2022年最新の東芝「大清快」のラインナップとおすすめを紹介します。
全部で6シリーズのラインナップで、そのうち2シリーズは寒冷地仕様モデル「暖太郎」です。
頭のアルファベット一文字は毎年順番に変わっていきます。
昨年は頭がG、今年(2021年10月~)はHといった具合です。※シリーズによってズレあり
昨年まではなかった「-M」のシリーズが追加されています。
が、なぜかこの「-M」シリーズは「大清快」という商品名がついていません。
「-M」シリーズはかなり機能が省かれた廉価版だからでしょうか。
- H-DTシリーズ 2021年4月発売 フィルター自動お掃除機能付き
- H-Rシリーズ フィルターお掃除機能付き
- H-Pシリーズ フィルター自動お掃除なし
- H-Mシリーズ かなり機能が省かれた廉価シリーズ フィルターお掃除機能なし
- DRNEシリーズ :寒冷地仕様モデル リビングにおすすめ フィルターお掃除機能付き
- VNシリーズ :寒冷地仕様モデル 個室におすすめ フィルターお掃除機能なし
2021年の東芝エアコン「大清快」のラインナップは以下の通りでした。
- H-DTシリーズ 2021年4月発売
- G-DTシリーズ 2020年10月発売
- G-Rシリーズ
- G-Pシリーズ
- DRNEシリーズ :寒冷地仕様モデル リビングにおすすめ
- VNシリーズ :寒冷地仕様モデル 個室におすすめ
大清快のH-DTシリーズの特徴
H-DTシリーズは東芝大清快のフラッグシップモデル。
- 自動フィルターお掃除機能(楽ダストボックス)
- プラズマ空清
- マジック洗浄熱交換器・1リットル洗浄
- セルフクリーン(内部乾燥)
- 足元狙って暖房
- 無線LAN(IoLIFE対応)内蔵
- 無風感(冷房・暖房・除湿・空清)
- 全自動運転(AI風質コントロール)
などが特徴です。
このH-DTシリーズのみに搭載されているAIによる「全自動運転」は、中央に設置された温冷熱センサーが人の体表温度を検知して冷房と暖房の切り替えや風量を自動でコントロールしてくれます。
無風感(冷房・暖房・除湿・空清)とは、通常の2枚の上下風向ルーバーに加えて、もう一枚独立した風向ルーバーを設けることで風を拡散して直接体に当たりにくくする機能です。
大清快のH-Rシリーズの特徴
東芝大清快のH-Rシリーズはフィルターおそうじ機能搭載でエアコン内部の綺麗さにこだわったモデル。
- 自動フィルターお掃除機能(楽ダストボックス)
- プラズマ空清
- マジック洗浄熱交換器・1リットル洗浄
- セルフクリーン(内部乾燥)
- 無線LAN(IoLIFE対応)内蔵
- 無風感(冷房・暖房・除湿・空清)
- AI学習運転
といった、清潔にこだわった機能がしっかり搭載されています。
上位のH-DTシリーズと比べて「AI全自動運転」が無いくらいの違いしかありません。
大清快のH-Pシリーズの特徴
東芝大清快のH-Pシリーズはフィルター自動おそうじ機能のないスタンダードなモデル。
- プラズマ空清
- マジック洗浄熱交換器・1リットル洗浄
- セルフクリーン(内部乾燥)
- 無線LAN(IoLIFE対応)内蔵
といった清潔機能を備えたシンプルなエアコンが子供部屋や寝室などに最適です。
エアコンクリーニングを業者に頼みたい人には、掃除代が安く済むこのシリーズがおすすめです。
大清快のH-Mシリーズの特徴
初登場の東芝エアコンのH-Mシリーズは「大清快」の商品名がついていません。
フィルター自動おそうじ機能やプラズマ空清、1リットル洗浄、無線LANなどの機能が大幅に省かれているモデルです。
- マジック洗浄熱交換器
- セルフクリーン(内部乾燥)※冷房時のみ
といった感じでほんとに何もないシンプルイズベストなエアコンです。
エアコンクリーニングを業者に頼んでも安く済むのでおすすめです。
大清快DRNE・VNシリーズの特徴
東芝大清快「DRNE」・「VN」シリーズは、寒冷地仕様モデルです。
ハイスペックなDRNEシリーズと、シンプルなVNシリーズ。
どちらのシリーズも、外気温-27℃でも運転可能な上、外気温-15℃なら連続6時間運転が可能です。
ただ、VNシリーズは暖房能力も含めていろいろと劣るところが多いので、フィルター自動おそうじ機能がいらないという人以外はDRNEシリーズにしたほうが良さそうです。
VNシリーズは10畳用までの小型モデルなので、大きな部屋にはDRNEが最適です。
特に暖房機能面で、VNシリーズはDRNEシリーズよりも5℃~8℃ほど足元などの温度が低くなってしまうようです。
秒速ダッシュ暖房機能もVNシリーズにはついていません。
↓↓↓「暖房に強いエアコンの選び方」についても参考にしてみてください。
↓↓↓DRNEシリーズ
↓↓↓VNシリーズ
東芝エアコン「大清快」のまとめ
東芝のエアコン「大清快」は、正直言ってあまりエアコンクリーニングの依頼も少ないのでよくわかりません。
特売などでお値打ちになっていれば購入しても問題ないのかもしれません。
ただ、わざわざ積極的に東芝のエアコンを購入する理由が見つからないというのが本音です。
他社のエアコンにない機能として「楽ダストボックス」があるので、これが気になる方は検討してみるといいかもしれません。
メーカーによっては「10年ゴミ捨て不要」と謳っているダストボックスなので、余程ホコリが気になるお宅じゃないとメリットは感じられないかもしれませんが。
最後まで読んでいただき有難うございました。
この記事が参考になりましたら嬉しいです。
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