エアコン掃除スプレー缶の使い方や効果は?ファンのカビにもおすすめ?

エアコンを使おうとリモコンのスイッチを入れると、吹き出し口から変なにおいが・・・。
そのニオイの元は、エアコンの内部に繁殖したカビのニオイ。
そう、エアコンをつけたことで、内部のカビの胞子がばら撒かれ、あなたの鼻の中に入っていったという事なんですねー。(怖

何年も使ったエアコンの中はカビだらけ
出来れば毎年エアコンクリーニング業者に依頼して、きれいな状態で使いたいもの。
でも、エアコンの分解クリーニングを業者に頼むと、結構な金額がかかります。

そんな時、「なんとか自分で綺麗にできないかなぁ?」と考えるのはみんな同じ。

エアコン洗浄スプレー缶

よくホームセンターなどに「エアコン洗浄用スプレー缶」が売られています。
「エアコン洗浄スプレーって売ってますけど、あれってどうなんですか?」という質問も多いです。

エアコン洗浄業者が「あのスプレーはいいですよー!」なんていうわけないでしょ!と思いつつも、いろいろ説明してあげると「やっぱりそうですよねー」と納得してもらえます。

実は何を隠そう、私も仕事としてエアコンクリーニングをやるようになる前は、何回かこのエアコン洗浄スプレー缶を使って掃除したことがあるんです。
今回はそんなエアコン洗浄スプレーについて書いてみたいと思います。



エアコンスプレー缶のおすすめの使い方は?

エアコンスプレーを使った掃除の仕方を説明する前に、エアコン洗浄スプレーがどういったものかを把握しておく必要があります。

商品によっていろいろ違った成分が含まれているかと思いますが、主に洗剤水がガスと一緒に圧入されているだけのものです。
なかには抗菌剤やら防カビ剤が入っているとうたっているものもあると思います。
大体2本セットでも500円ちょっとで購入できるんではないでしょうか?

これでどこを掃除するの?という事ですが、基本的にこのエアコン洗浄スプレーで掃除できるのは、熱交換器と呼ばれる部品だけです。
私は吹き出し口やその奥にある送風ファンも掃除してましたけどね。
吹き出し口まで掃除したい場合は、ひと工夫する必要があるので、詳しいやり方はまたの機会に書こうかと思います。

エアコン 熱交換器

エアコン洗浄スプレーの対象になる熱交換器は、銅製のパイプに放熱用のアルミフィンが無数についたもの。
冷房時はこの部分が冷媒ガスによって冷やされて、ここを空気が通り抜けることで冷たい風が出てくるという仕組みです。

この熱交換器にスプレーを吹きかけて掃除するわけですが、目に見えてホコリがある場合は必ず取り除いておいてください。
ブラシなどで掻き出しながら掃除機で吸っておけばいいでしょう。
これをやっておかないと、アルミフィンの奥にホコリの塊が引っかかって、後々ニオイの元になってしまいます。

エアコン洗浄スプレーはそれなりの圧力で洗剤水を吹き出すので、結構つまりも取れたりします。
ただ、スプレー缶の容量は意外に少ないので、一か所に集中的に噴射しないのがコツ。
全体を一通り噴射した後に、スプレーの残りがあれば気になるところを集中的にやるほうがいいです。

必ず上のほうから順番に下のほうに移動しながらスプレーを噴射していきます。

大事なのは熱交換器の一番下のドレンパン近く

上から順番にスプレーを噴射していくと、熱交換器の一番下のところにたどり着きます。

ここにはドレンパンと言われる結露して垂れてきた水を受け止めるツユ受けがあります。
このドレンパンは、冷房シーズン中は常に水がたまっている状態なので、カビや汚れがヘドロ状になっていることが多いところ。
ここを中途半端にやってしまうと、ヘドロ状のカビや汚れが熱交換器などにはねてしまって、あとあとものすごい異臭を放つ可能性が

ドレンパンはまったく触らないか、徹底的にやるかのどちらかにしましょう
中途半端は絶対禁物です。
以前、エアコンから靴下のようなニオイがするようになってしまって、ドレンパンを外してみたら、熱交換器の下のほうに飛び跳ねた汚れのカスがいっぱいついていて、それがものすごくニオッていたという経験があります。

エアコン洗浄スプレーの効果は?

エアコン洗浄スプレーもしっかりやれば、それなりの効果があります。
ただ、スプレーの洗浄対象が熱交換器だけなので、やはりそれなりではあります。

可能な限りエアコンの外装カバーくらいは取り外してからやってもらいたいところですが、これを外さないとさらに効果は落ちてしまうでしょう。

熱交換器の部分の掃除だけで考えるとそれなりの効果があるのかもしれませんが、エアコンの汚れで一番ひどいところはファンの部分
ここをやらないのであれば、正直エアコン洗浄スプレーで掃除するメリットはあまりないと言えるのかもしれません。

汚れの割合で言うと、熱交換器3割、送風ファンを含めた吹き出し口7割といった感じですから。

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エアコン洗浄スプレーは送風ファンのカビにもおすすめか?

じゃあ、エアコン洗浄スプレーで送風ファンを含めた吹き出し口付近も掃除すればいいんじゃないの?と思いますよね。

たしかにできるのですが、熱交換器部分に比べてちょっとハードルが上がります。

熱交換器部分の洗浄では、吹き付けた洗浄スプレーの洗剤水が、ドレンパンから排水パイプを通って勝手に外に流れ出てくれましたが、吹き出し口の洗浄の際は、全て吹き出し口から流れ出てくるんです。

吹き出し口から流れ出てくる汚水を受け止めてあげる必要があります。

そして吹き出し口の奥にある送風ファンには、沢山の送風フィン(扇風機でいうところの羽根)があります。
これの1枚1枚にしっかり洗浄スプレーの洗剤水を噴射しないと汚れが取れません。

片方の手で送風ファンが空回りするのを止めておいて、少しずつ指で回しながら、洗浄スプレーを噴射していくのです。
慣れてないと、上げっぱなしの腕がしんどいはず。

このファンにスプレーする時に注意することがあります。
それは必ず回転を手で止めながらスプレーすることです。
スプレーの勢いでクルクル回しながらやってしまうと壊れてしまう可能性があります。

ファンにはファンモーターが接続されていますが、これが逆回転すると発電機の役割をしてしまって、電装基盤に高電流が流れてショートしてしまうのです。
これを避けるためにも、必ず手で止めながらスプレーしましょう。

この送風ファンも、羽根の部分のくぼみにカビ汚れなどが引っかかったままになってしまわない様にしっかり洗浄。
熱交換器の洗浄に比べて、かなりの量のスプレーを噴射しないといけないので、ここだけでスプレー缶1本まるまる使い切るつもりで。

エアコン洗浄スプレー缶のデメリットと必ずやるべき事

エアコン洗浄スプレーで掃除する際に、必ずやったほうがいいことを付け足しておきます。
それはすすぎ洗いです。

吹き出し口まで洗浄する場合は、こちらの記事に詳しく書いてます。参考にしてください。
⇒「プロが教える自分でできるエアコン掃除!こうすればファンや吹き出し口まで綺麗!-その1
 「プロが教える自分でできるエアコン掃除!こうすればファンや吹き出し口まで綺麗!-その2

エアコン洗浄スプレーは、記載されている使用方法通りにやると洗剤を吹き付けっぱなしになります。
極端な例え話をすれば、お風呂に入ってシャンプーやボディーソープを体中につけてそのままにしてるようなもの。

そしてその洗剤分は、汚れとなってカビのエサに代わってしまうのです。
洗剤分は乾燥すれば粘度の高い異物となるので、それ自体が詰まりの原因になったり、ホコリがくっついたりして詰まりを引き起こしたりしてしまうので、良いこと無し。

なので、スプレー噴射後は十分な水で流すべきなんです。

加圧スプレー

そのために、加圧式の霧吹きを準備するのがおすすめ
シュポシュポとポンプを押すと勢いよく水が噴射できるというもの。
ペットボトルに付けられるようなものが500円ちょっとで売られています。

先端に長いノズルがついたものもあるので、そちらだとなお使いやすいでしょう。

これをやるのとやらないのとでは、格段に仕上がりに差が出ますので、必ずやったほうがいいですよ。
防カビ剤とか入ってると、「せっかくの防カビ剤が流れちゃうんじゃ・・・」と思いがちですが、洗剤分や汚れがしっかりすすげていてこそ効果を発揮する防カビ剤。
まずは汚れをしっかりすすぐことが最優先。

やるからにはしっかり綺麗にして、何年かに1回はエアコン分解クリーニングの専門業者に依頼するというのが賢いやり方かもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が参考になったら嬉しいです。



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