主婦の方のいる時間が一番長いのが台所。
普段キャベツを刻んだり、食材を混ぜたり、揚げ物の下ごしらえをしたりと慌ただしく料理していると思います。
当然、あちこちに食材のカケラが飛んだり、汁がこぼれたりしてしまいます。
特にシンクやごみ受け、排水口などは汁や油などで汚れてドロドロに。
汚れれば汚れるほど触りたくなくなってしまって、ついつい掃除が後回しに。
そんな、台所の簡単なお掃除の仕方をご紹介します。
台所掃除のおすすめ洗剤!重曹とクエン酸
お掃除というと何かと登場する重曹。
ホームセンターでも100円均一でもどこでも売られているので、お手軽感からよく使われているようです。
ただ、個人的には同じように手軽にどこでも購入できるセスキ炭酸ソーダや過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)のほうがお勧めです。
理由はよりアルカリ度が高く、その分洗浄力も高いから。
クエン酸とは、レモンなどの柑橘類や梅干しなどに含まれている成分で、すっぱ味の正体はこいつです。
ちなみにクエン酸のPH(ペーハー、最近はピーエイチと読むらしい)は2~3くらいなので、弱酸性から酸性の間くらい。
よって、クエン酸は絶対にカビキラーやキッチンハイターなどの塩素系洗剤とは併用してはいけません。
有毒な塩素ガスが発生して最悪死に至ります。
台所掃除での重曹の使い方
重曹やセスキ炭酸ソーダを使用する上で覚えておきたいのが、粉のまま使うかお湯に溶かして使うかの使い分け。
粉のまま使うか、お湯に溶かして使うかで2つの違いが生まれるのをご存知でしょうか?
まず、粉か液体かで適した用途が違います。
粉のまま使うのに適しているのは、ドロドロ油やヌメリ。
こういったところには粉の状態でまぶして放置してやることで、ブラシやスポンジでドロドロ汚れを塗り広げるようになることを防いでくれます。
汚れが薄い場所や、広範囲の掃除をする時は、お湯に溶かした重曹水をスプレーボトルに入れて使う事で使いやすくなります。
2つ目の違いは、汚れに対する溶解力。
これはあまり知られていないようなのですが、重曹やセスキ炭酸ソーダは65℃以上のお湯で溶かしてやると、アルカリ度が高い炭酸ソーダ水に変化するのです。
これはちゃんと化学式で表せる変化なので、温かいお湯を使ったからという事だけの理由ではありません。
良く聞くPH(ペーハー)という数値で表すと、重曹がPH8.2、セスキ炭酸ソーダがPH9.8、炭酸ソーダ水が11.2、となります。
ちなみに私のお勧めの過炭酸ナトリウムはPH10.5で50℃の水溶液の状態で最も洗浄力が高くなります。
重曹でごみ受けと排水口がピカピカに!
重曹を使った掃除の仕方は簡単。
ごみ受けやシンクに残った大きな食材カスなどは予め取り除いておきます。
そして、排水口におわん状のプラスチックの部品がはまっているはずですので、これを右か左にクルッとひねってから上に引き抜いて外します。
あとは、重曹(セスキ炭酸ソーダ、過炭酸ナトリウム)を均一にたっぷりと振り掛けて放置するだけ!
放置時間は10分ほどで大丈夫です。
あとは100均などで売っている掃除用のブラシやスポンジを使って軽くこするだけ。
水で流せばヌメヌメがスッキリとれて綺麗になっているはずです。
シンクの白くなった水垢にはクエン酸!
いくら掃除しても乾くと浮き出てくるのが、シンクのフチや側面などについた白い汚れ。
これは水の中のカルシュウム分やマグネシュウム分が結晶化してしまったものです。
塩酸みたいな強酸かけてやれば手っ取り早いんですが・・・。
でも、これ絶対やっちゃまずいんですよね。
白い汚れはあっという間に取れますが、その代わりステンレスが酸焼けをおこして真っ黒になるんですよ。
危ないことを言いましたが、白い汚れを取るのには理屈としてはあってるんです。
ただ、それでは本末転倒でシンクを台無しにしてしまうので、有機酸と言われるクエン酸を使用するわけです。
塩酸などは無機酸といわれ金属に反応してしまうのですが、有機酸は金属と反応しにくいのが特徴。
これならステンレスのシンクが真っ黒になったりせず、白いカルシュウム分を溶かすことができるのです。
ただし、クエン酸水を作るときに、あまり濃くしてしまうと酸焼けを起こすことがあります。
水垢が良く落ちる高濃度クエン酸水の濃度
ペットボトルなどの容器に粉末のクエン酸を6割程度入れ、9割くらいまで水を注いだらキャップをして振り混ぜます。
しばらく放置すると、ペットボトルの底にクエン酸が沈殿します。
沈殿した部分は使用しないので、上の透明な部分のみをスプレー容器などに移し替えてください。
これを飽和溶液と言いますが、限界まで濃いクエン酸水の出来上がりです。
塩酸ほどではないにしろ、かなり酸性が強い物なので、使うときは目立たなところで、且つ初めは短時間放置から始めましょう。
1時間以上の放置は恐らく酸焼けしてくると思います。
肝心のシンクの掃除の仕方は、クエン酸を水に溶かしたものにキッチンペーパーなどを浸してシンクに貼り付けます。
酸性の洗剤を使う汚れは反応が遅い為、長時間つけておく必要があるのが難点。
長時間浸け置く必要があるので、乾燥を防ぐためにキッチンペーパーの上からラップを張り付けて放置します。
30分程度放置しておきましょう。※浸け置き時間は短めから始めてあくまで自己責任で。
放置後、クエン酸を水で流します。
水垢が残っている様なら、ジーンズ地のような目の詰まったものに粉末のクエン酸等を付けて、軽くこすってから水で流せば終了です。
クエン酸湿布でもシンクの白い汚れが落ちない時は
クエン酸をキッチンペーパーで湿布するやり方でも取れないときは、もう物理的に除去するしかありません。
つまり削り取るのです。
削り取るというと、傷だらけにしてしまいそうで躊躇するかもしれませんが、安心してください。
ハウスクリーニングのプロもやっていることで、特別なことではないのですから。
使うものはスチールウール。
金属の綿みたいなものです。
そのかわり、必ず目の細かい物を使ってください。
心配でしたら「ボンスター」という商品名のものが売られているので探してみるといいかもしれません。
100均にも同じものが売られていますけどね。
これで磨けばあっという間に白い汚れも取れるはずです。
スチールウールで磨いた後に、ジフなどのクリームクレンザーかステンレス用のコンパウンドで磨いてやれば更にピカピカになります。
最後まで読んでいただき有難うございました。
この記事が参考になりましたら嬉しいです。
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