「水アカが取れない」「石鹸カスの白い汚れが取れない」「すぐに赤カビ・黒カビがはえる」など、お風呂の掃除で思ったように汚れが取れなくて苦労している人も多いのでは?
実はいろいろな種類の汚れが混在していて難易度が高いのがお風呂の掃除。
汚れが落ちない原因は、汚れの種類に対して間違った洗剤をチョイスしているのが原因かも。
この記事では場所と種類によって、どんな汚れにどの洗剤が最も効果があるのかを説明します。
正しい洗剤の使い方や掃除の方法も説明していますよ。
これを読めば今まで落ちなかった汚れが驚くほど簡単に落ちてしまうかもしれません。
浴槽(バスタブ)洗いにこすらない強力洗剤
最近のお風呂用洗剤は「かけて流すだけ」「こすらない」というのが人気です。
実際、洗剤をかけてしばらく放置しておけば、シャワーで流すだけで「キュッキュッ」と音がするほどキレイに汚れが落ちます。
欠点は「かけて流すだけ」を実践しようと思うと、まんべんなく洗剤を吹き付けないといけないので、洗剤の消費量がハンパないことでしょうか。
できるだけスポンジで洗剤を伸ばして塗り拡げたほうがいいでしょう。
1.ルックプラス バスタブクレンジング
液性:弱アルカリ性
成分:界面活性剤3%(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、金属粉差剤、溶剤、PH調整剤
ルックプラスのバスタブクレンジングは、名前の通りバスタブをこすらずに簡単掃除が出来ることに特化した洗剤です。
クリアシトラスとフローラルソープの2種類の香りが選べます。
チョコレートプラネッツのコントとトーク動画が見られます。バスタブクレンジングの特徴や使い方もわかりやすく解説しているので必見ですよ笑。
むらなく広がるミスト
トリガーを1回引くだけで約1mもの広範囲に洗剤を噴射できる特殊スプレーを採用しているので、洗剤を吹き付けるのが楽な上に洗剤を節約できます。
無力化洗浄
洗剤を吹き付けたらあとは60秒待つだけ。シャワーで流せばキュッキュッします。
デメリット
デメリットはやはり洗剤を大量に使うこと。浴槽全体をスプレーするのに約15回のスプレーが必要です。
バスタブクレンジングの成分が落とせる汚れは?
実はバスタブクレンジングが落とせる汚れは限られています。
名前の通り「バスタブ」の洗浄に特化した洗剤だからです。
バスタブ(=浴槽)の汚れは主に皮脂汚れと水垢ですが、この汚れを落とすために有効な成分で作られているわけです。
バスタブ以外もお掃除できますが、こすり洗いが必要になる上、1回あたりの洗剤代が高くつくのでおすすめしません。
ルックプラス バスタブクレンジングの成分と役割は?
バスタブクレンジングの成分について解説します。
・界面活性剤3%(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)
界面活性剤とは、本来混じることのない水と油を混ざる状態にするもののことです。
バスタブクレンジングに含まれている成分である「ポリオキシエチレンアルキルエーテル 」は、洗濯用洗剤などによく使用されています。
トップスーパーNANOXとかそふらんとか数え上げたらきりがないくらいです。
台所洗剤にもよく使われていて、JOY(ジョイ)などいろいろ。
役割はいわずもがな「皮脂汚れ」を落とすためです。
バスタブクレンジングには、界面活性剤として他にもアルファオレフィンスルホン酸ナトリウムと純石けん分(脂肪酸カリウム)が含まれています。
・金属封鎖剤 (エチレンジアミン四酢酸)
金属封鎖剤とは、水の中や汚れの中に含まれたカルシウムやマグネシウム・鉄などの金属イオンを封鎖する働きをするもののことです。
界面活性剤で繊維からはなされた汚れは、マイナスイオンの層をつくって繊維へ再付着できなくなりますが、プラスイオンを持つ金属イオンが触れると中和されて汚れ戻りを起こしてしまいます。
・溶剤(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)
溶剤とは油を溶かす揮発性のある成分。
塗料などに含まれるシンナーなどが有名ですね。
油汚れ洗剤や浴室洗剤によく使用されていて、洗剤の成分としては「グリコール系溶剤」とか「グリコールエーテル系溶剤」といったものが代表的です。
特にスプレータイプの洗剤では、界面活性剤を高濃度にするとドロドロで使いにくいため、溶剤を入れて霧状になりやすくしたりします。
・PH調整剤(水酸化ナトリウム)
アルカリ性度や酸性度を調整するためのもの。
バスタブクレンジングの成分としては、強アルカリである水酸化ナトリウムが含まれています。
バスタブクレンジングの水垢落としの効果は?口コミも紹介
ルックプラスのバスタブクレンジングは水垢汚れの中にあるカルシウムに着目。
洗浄成分で水垢の中のカルシウムを抜き取ることで、汚れを柔らかくして「こすらず流すだけ」を実現しています。
バスタブクレンジングの水垢落としのメカニズム
↓↓↓汚れがこびりついて水垢になる原因は水や汚れの中のカルシウム!
↓↓↓バスタブクレンジングの洗浄成分が汚れにアタック!
↓↓↓バスタブクレンジングの洗浄成分が水垢のカルシウムを抜き取ります。
↓↓↓カルシウムが抜き取られた汚れは他の洗浄成分で更にやわらかくなります。
↓↓↓たった60秒で汚れがシャワーで流せるほどに柔らかくなります!
バスタブクレンジングを使った人の口コミは総じて高評価です。
本当にシャワーだけで汚れが落ちる!
浴槽にまんべんなくスプレーすれば、本当にシャワーだけで汚れが落ちて、触ったときのザラザラ感がなくなります。
手で擦ったときよりもツルツルになる!
物理的にスポンジなどでこすったときよりも、洗剤の力で分解して汚れを落としたという感じでツルツルになります。
1回20スプレーで20日位使えて、何より掃除が楽になった!
もっとすぐなくなるのかと思ったけど、500mlで20日もちました。
1回あたりの掃除で20スプレーくらいしてます。
今では詰替え用の800mlをまとめ買いしているので、洗剤代もそれほど気になりません。
なによりこすらなくていいのは、精神的にも肉体的にも楽で助かります。
腰が痛くならないし、服が濡れない!
水圧が高くないと汚れ落ちが悪くなる
こする代わりにいきおいのあるシャワーで汚れを落とす感じ。
シャワーの水圧を高くするほど汚れ落ち効果があるので、水道代が結構掛かりそうです。
慣れないとスプレー回数が多くなる
普通のスプレーと比較すると勢いよく大量に洗剤が出るので、最初は慣れなくて洗剤を無駄にしちゃいました。
でも、慣れると少ない回数でスプレーできるようになります。
汚れ残りしやすい場所もわかってくるので、多くかけるところと少なくていいところがわかってきて節約できてます。
2.バスマジックリン デオクリア
液性:中性
成分: 界面活性剤7%(脂肪酸アミドプロピルベタイン)、泡調整剤、金属封鎖剤
バスマジックリンのデオクリアはお風呂の気になる臭いを消すことに特に効果を発揮するお風呂用洗剤です。
花王の調査によると週4日以上シャワーで済ませている人は全体の64%にもなるそうです。
そしてシャワーだけで済ませる人ほど、バスタブ以外の掃除をあまりしない傾向があるんだとか。
シャワーだけでも汚れは飛び散るので、どうしても浴室に臭いがこもりがちになるという悩みから開発されたのがデオクリアというわけです。
こすらず汚れを落とすことが出来る上に、強力に消臭・除菌が期待できます。
3.マジックリン スーパークリーン
液性:中性
成分:界面活性剤6%(脂肪酸アミドプロピルベタイン)、金属封鎖剤、泡調整剤、除菌剤、粘度調整剤、安定化剤
マジックリンのスーパークリーンはお掃除後の防カビ効果が特に期待できる洗剤です。
水垢汚れや鏡のウロコ状痕汚れには酸性洗剤
お風呂や台所、洗面所などの水回りで一番やっかいなのが水アカ汚れです。
これが鏡に付くと「ウロコ状痕」と呼ばれますが、鏡が曇ってしまって非常に厄介です。
ほおっておくとどんどん堆積して更に硬く落ちにくい汚れになってしまいます。
水アカやウロコ状痕の正体とは
水アカやウロコ状痕の主成分は石灰。カルシウム、炭酸カルシウムなどとも呼ばれます。
石灰はモルタルやコンクリート、漆喰など原料となることから分かる通り、非常に硬くなります。
そんな石灰は酸で溶けるので、分厚く頑固な水アカには強い酸を使うのが効果的なんです。
逆に言うと、中性やアルカリ性の水アカを落とすと謳っている洗剤では、ある程度までの薄い水アカしか取れないということです。
リンレイ ウルトラハードクリーナー
液性:酸性
成分:研磨材(52%)、界面活性剤(1%アルキルスルホベタイン)、酸剤、溶剤
酸性の洗剤ですが、52%もの研磨剤が含まれています。
イメージとしては酸で柔らかくしておいて研磨剤で削り取るという感じです。
ポイントとしては、洗剤を塗ってから30分は放置すること。
乾燥を防ぐためにラップなどをかけておくとなお良いです。
酸性の洗剤は反応に時間がかかるので、塗ってすぐこするのは労力の無駄です。
そして、もう一つ大事なのは研磨剤を有効に使うために必ず目の詰まった布を硬めのスポンジなどに被せて擦ることです。
鏡のウロコ状痕を落としたい時は、木片などの硬くて平らなものを当てるとより効果的で手が疲れにくいですよ。
テラクリーナーヤマト
液性:酸性
成分:不明
成分が不明ですが、塩酸や硝酸、硫酸などの腐食性の高い酸は使用していないと謳っています。
とはいえ、ステンレスなどは酸性のものを付けて長時間放置すると「酸焼け」を起こして変色してしまうので注意が必要です。
研磨剤も全く含んでおらず、塗って3分ほど放置して水で流すだけで、かなり分厚い鏡の水アカ(ウロコ状痕)も落ちます。
先に言っておきますが、かなりいい値段します笑。
住んでいる地域の水質の問題や井戸水使用で水アカが付きやすかったりする人は買って置くと良いと思います。
3倍~5倍程度で希釈して使えるものなので、あまり水アカがつかないお宅だと持て余すかもしれません。
石鹸カス汚れは特別な洗剤を使わないと落ちない?
石鹸カスとは?
水アカとよく似た白い汚れに石鹸カスがあります。
白く乾いたような石鹸カスは別名「金属石鹸」と呼ばれ、金属という名前の通り硬い汚れです。
石鹸カスとは石鹸の脂肪酸と水道水に含まれるマグネシウムやカルシウムに反応して脂肪酸マグネシウム、脂肪酸カルシウムに変化したものを言います。
石鹸カスは水アカと同様に酸で溶かして落とすことが出来ます。
クエン酸や酢などでも代用できますが、専用洗剤のほうが楽に落とせます。
ジョンソン スクラビングバブル 石鹸カス用
液性:アルカリ性
成分:界面活性剤1.0%(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、pH調整剤
酸性が石鹸カスに効くといっておいていきなりアルカリ性の洗剤ですが・・・汗。
使い方は洗剤を塗って10分ほど放置した後、軽く擦りながら水で流します。
石鹸カスは水アカほど結晶が硬くないので、比較的ラクに落とせるはずです。
風呂職人
成分:アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、グリコール系溶剤、有機酸
液性:酸性
床やタイルの黒ずみ汚れに効く洗剤
お風呂の床に付く黒ずみは市販の浴室洗剤とブラシを使ってもなかなか落ちないものです。
お風呂の床の黒ずみ汚れは、ほとんどの場合は石鹸カスに汚れが抱き込まれて黒くなったものです。
石鹸カス以外では水アカの場合がありますが、割合としては少ないですし水アカと石鹸カスは同様に酸性の洗剤で落とせます。
このことから、床やタイルの黒ずみ汚れに効く洗剤は、水アカの洗剤と石鹸カスの洗剤の項で紹介した洗剤を使えばキレイに落とせるということです。
洗剤の詰め替え容器に注意
洗剤を購入する時に、「業務用」とか「詰替え用〇〇回分」といった大容量の洗剤を購入することもあるかと思います。
大容量の容器や詰替え用の容器のままだと使いにくいので詰め替えるのが一般的でしょう。
詰め替える時には詰替え用の容器を用意しますが、容器の材質を間違えると最悪命に関わる事故になることがあるので注意が必要です。
おもな詰替え用容器の種類には以下のようなものがあります。
PE | ポリエチレン |
PP | ポリプロピレン |
PVC | ポリ塩化ビニル |
PET | ポリエチレンテレフタレート |
PS | ポリスチレン |
洗剤の詰め替え容器に最適な材質は?
まず最初に絶対に使っていけないのはアルミ素材の物。
アルカリ洗剤、酸性洗剤ともにアルミ素材を溶かす上、溶かす過程でガスを発生するため、破裂の恐れがあり危険です。
上記のものではどれも酸性やアルカリ性には耐性がありますが、PETいわゆるペットボトルには強アルカリは入れてはいけません。
ポリスチレンも長期間の保存には少々不安が残ります。
最もアルカリ性、酸性、アルコールのどれにも耐性が高いのはPEです。
容器の中でも流通量が多いので、安心な上に入手性も高いのでおすすめです。
まとめ
酸性やアルカリ性、カビ汚れなどいろいろな汚れが存在している浴室は、使う洗剤や、その使い方によって効率や汚れ落ちの結果が大きく変わってきます。
毎日使う浴室だからこそ、常にキレイを保って気持ちよく使えるようにしたいですよね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事がお役に立てたら嬉しいです。
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