換気扇・レンジフードの簡単な掃除方法!重曹・セスキ炭酸ソーダVS専用洗剤、業者VS家事えもん!

換気扇、レンジフードの分解掃除の方法


普段あまり気にしない換気扇やレンジフード。
でも、知らず知らずの間に油とホコリが溜まって大変なことになってたりします。

いざ掃除をしようと思っても、どこから手を付けていいかわからないもの。
このブログのタイトルはエアコンクリーニングとなってますが、過去にハウスクリーニングの「おそうじ本舗」加盟店として約10年近くお掃除全般をこなしてきた経験からレンジフードや換気扇の掃除について書いてみたいと思います。

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換気扇の種類にはシロッコファンタイプとプロペラタイプがある

換気扇の種類は羽根の形状によって大きく2種類に分けられます。
1つはシロッコファン、もう1つはプロペラファンです。

左がシロッコファン、右がプロペラファン。

レンジフードって何?換気扇との違いは?

最近の住宅に最初から設置されているのはほとんどシロッコファンタイプ。
シロッコファンタイプの換気扇は、基本的にレンジフードと言われる囲いと一体になった構造になっています。
そのため、このシロッコファンタイプは一般的に”レンジフード”と呼ばれています。
このレンジフードが人気の理由は、設置場所に制限がほとんどないことです。

一方のプロペラファンタイプは昔からあるタイプで、いわゆる”換気扇”と呼ばれてきたもの。
比較的古い住宅に付いていることが多いですが、基本的に換気扇が付いている壁面が屋外に面している場所に設置されています。
ややこしいですが、このプロペラファンの周りに囲いがある場合は、囲いの事もレンジフードもしくは換気フードと呼びます。


ハウスクリーニング業者などに掃除を依頼する際は、「レンジフード」と「プロペラ換気扇」で料金が大きく違います。
「レンジフード」というと、シロッコファンもプロペラ換気扇も含めた「囲い(フード)のあるタイプ全て」を指します。
「プロペラ換気扇」は換気扇そのもののみを指します。

重曹・セスキ炭酸ソーダVS専用洗剤

家庭でするお掃除に使う洗剤として、しきりに重曹を勧める方が多いですが、洗剤アレルギーでもない限り私はお勧めしません。
実際にハウスクリーニング等、仕事で掃除をしている人はまず重曹なんて使いません。
もちろん重曹や自然素材の洗剤を使用していることを売りにしている業者があるにはあります。
ただ、それで対応できるのは汚れが比較的薄い時だけ。
普段からこまめに掃除している人向けです。

重曹やセスキ炭酸ソーダでギトギト油を落とすには必読!
レンジフードの金属フィルターの掃除はたったの2ステップ!重曹かけて放置するだけ!

安全と言われている洗剤の類いは、専用洗剤に比べて油の溶解力が弱く、反応が遅いのがデメリット。
特に時間の経ってしまった汚れに対しては非常に効果が薄いので、いろいろな状況に対応しなければいけないプロの仕事には使えないのです。
プロの掃除業者は業務用の専用洗剤を、汚れの程度にあわせてその都度希釈倍率を変えて使用しているわけですから。

家事えもんさんがセスキ炭酸ソーダを紹介している動画です。
新しい油汚れは台所用洗剤でも簡単に落とせるので、人工的に作った油汚れなんかは落ちて当然なんですよね。

重曹よりも油汚れに強いと言われる、セスキ炭酸ソーダというのが人気のようですが、専用洗剤を使わず、わざわざ汚れ落ちの悪いものを使うことに疑問を感じます。
汚れ落ちの悪い洗剤で何度もダラダラやるより、専用のアルカリ洗剤を使って短時間で掃除したほうが、塗装や素材なども傷めにくいということを覚えておいてください。

今は誰でも業務用の油汚れ洗剤をネットで少量から購入できる時代です。
ただでさえ大変な掃除の負担を軽減する意味でも、専用洗剤の使用をお勧めします。
業者が購入するような専用洗剤はちょっと不安だな、と思われる方は、ホームセンターなどでも扱っている「油汚れ用マジックリン(業務用)」を使用することをお勧めします。Kao(花王)パワークリーナー(旧商品名パワーマジックリン)があればこちらのほうがより強力です。

洗剤の使い分け方はこちら
台所掃除3つのおすすめ洗剤!重曹クエン酸と〇〇でゴミ受けやシンクもピカピカ!

業務用洗剤は危険で環境にも優しくないのか?

業務用洗剤ときくと、とかく扱いが難しく危険なものというイメージがあるのではないでしょうか。
その上環境にもよくないと思っていますよね。

業務用油汚れ洗剤の主成分は水酸化ナトリウム・水酸化カリウムというものです。
どちらも化学特性はほとんど同じですが、カリウムのほうがアルカリ性が強く高価。

実際この水酸化ナトリウム・水酸化カリウムは濃度が濃いものは「劇物」指定されています。
ただ、毒性があるわけではないのです。
その証拠に水酸化ナトリウムは食品加工などにも利用されています。
みかんの缶詰を作る際の薄皮を溶かすのに用いられていたり、パンの表面に光沢を出すために塗られていたり、というのが比較的有名ですね。
あと、石鹸の材料であることも良く知られていると思います。

劇物指定されている理由は「タンパク質を溶かす」から。
直接肌に触れるとヌルヌルとするのですが、これは皮膚が溶けているから。
ゴム手袋や防護メガネ等をすることで、こういった危険は回避できるし、すぐに洗い流せばそれほど心配する事でもないですよね。

業務用洗剤は環境にやさしくないのか?

業務用洗剤の主成分は水酸化ナトリウムとカリウムと書きましたが、製法をみれば比較的環境にやさしいのがわかります。

水酸化ナトリウムの製法の一つに塩化ナトリウム(塩)を電気分解して作る方法があります。
つまり塩だけでできているわけです。

水酸化カリウムも元々は植物を燃焼させた灰から作られていました。
なので、使用したところで環境にもほとんど負荷はかけていないという事がわかります。

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レンジフードや換気扇の簡単な掃除方法

まずはファンを外さなければ始まりません。

金属のフィルターを外してやるとファンが見えるはずです。
①の蝶ネジを回してやると、丸い金属の部品が外せます。
次にシロッコファンの中心にある②を時計回りに回してやると②の部品が外れて、シロッコファンが外せる状態になります。

ファンを取り外すとこんな感じ。
ファンが入っていたケーシングの内側に油が固まってます。

ここで、先ほど取り外したシロッコファンに洗剤を吹きかけて5分ほど放置した後、100円均一などで売っているブラシを使ってこすって油汚れを落とします。
もし汚れが分厚いようであれば、適当な鍋などにお湯をためて、その中にシロッコファンをしばらくドブ付けした後、ブラシやプラスチックケレンで汚れを落とします。
油汚れを落とすときは「お湯を使う」というのが、楽に短時間で汚れを落とす為の最大のポイントです。


お湯に浸けて油汚れをふやかした状態(左半分)。右半分はブラシで軽くこするだけで綺麗になりました。

ケーシングの内側もこんなに綺麗に。
ケーシングの内側を掃除する際は、いらなくなったタオルなどに洗剤をしたたるくらいに含ませて塗りつけた後、10分ほど放置してから他のいらなくなったタオルで拭き上げます。
注意点はモーターには絶対に洗剤を付けないようにすることです。
出来ればビニールなどで覆ってテープで留めておいたほうが確実です。
油が分厚くなっている場合は、プラスチックケレンでこそいでやるとかなり楽に油汚れが取れるはずです。

これはケーシングを本体から外してある状態ですが、ケーシングを外すのは大変なので本体に付いた状態のままこそげばいいです。

レンジフードの他の部分もいらなくなったタオルに洗剤をしたたるほどに含ませて塗りつけ、5分ほど放置したのちにふき取るというやり方で油汚れを取っていけば、簡単に汚れを取ることが出来ます。
希釈して使う洗剤を使うときは、熱めのお湯で希釈します。
原液のまま使う洗剤は、湯銭などをして温めてから使うとかなり油汚れの浮き上がりを良くしてくれます。

[レンジフードの掃除のコツ]
●温かいお湯や温めた洗剤を使う。
●洗剤を付けてからしばらく放置する。
この2点を意識してやるだけで、意外なほど簡単に油汚れを落とすことが出来るので、是非お試しください。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が参考になりましたら嬉しいです。



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